「ロードトリップをワクワクさせてくれる曲」プロサーファー、フィルマー・和光大の2023年をSpotifyまとめとともに振り返る。


オーディオストリーミングサービスSpotifyが、例年、年末に公開する「Spotifyまとめ」。

2023年によく聴いた曲を集めた自分だけのプレイリスト「My Top Songs 2023」では、この1年でどんな音楽を聴いたか、振り返ることができる。

Fine Onlineではアーティストや編集者、サーファー、モデルなど、各業界のキーパーソンにSpotifyまとめから今年1年を振り返ってもらった。

第3回目は、プロサーファー、映像作家の和光大が登場。
トップサーファーとして海外でも活躍する傍ら、映像作家としてドキュメンタリー制作をはじめ、数々の映像作品も手掛ける彼。

二足のわらじを履きながらも、毎日精力的に活動している彼は2023年、どんな音楽を聴き、どんな日々を過ごしていたのだろうか。

1991年生まれ。神奈川県横浜市出身。父の影響で8歳でサーフィンをはじめ、全日本選手権(ボーイズクラス)優勝、オールジャパンプロ優勝、WQS(World Qualifying Series)2位など、数多くの実績を持ち、直近では2019年のオールジャパンプロで2位とその実力は健在。プロサーファーとしてはもちろん、サーフコーチやトラベラー、企画から編集までをこなすフィルマーとして、精力的に活動中。

プロサーファーとして、20歳でプロ資格を得てから今年で12年目になりました。8歳からサーフィンをはじめて、15歳から20歳まではオーストラリアで、そして日本に帰ってきてからも国内ツアーだけではなく世界ツアーを周ったり、またオーストラリアに行ったりと、常にいろんな場所でサーフィンばかりしてきました。

2回目のオーストラリアにいたとき、とあるきっかけから、自分が自宅と海の往復しかしてこなかったことや、まだ世界には僕の知らない美しい景色がたくさんあるということに気づき、カメラとサーフボードを持って美しい場所を周る世界一周の旅へ行こうと決意しましたんです。その様子をサーフトリップとしてYouTubeにアップするようになり、今では仕事として映像制作や写真撮影、あとは自主制作でドキュメンタリーを撮るようになりました。

トップアーティスト

僕のSpotifyの使い方としては誰のこの曲を聴くというよりも、雰囲気を重視することが多く、いつも近いジャンルの曲を流しているという感じです。だいたいチル系の曲が多く、チルだけど、ソファに座って何もしないときに聴くという感じではなく、動いてワクワクしているときに聴くようなチルソングというか。曲を聴いて、映像が浮かんでくる曲が多いかもしれません。

2023年のSpotifyまとめをみると、The Lumineersを一番聴いていたのかと少し驚きがありましたね。というのもThe Lumineersはずっと好きなアーティストで、好きすぎて飽きるのが嫌なので、ここぞという時に聴くようにしていたんです。でもやっぱり好きだから、1位になってしまったんでしょうね(笑)。

The Lumineersは僕が好きな映像クリエイター「Danny Gevirtz」が作品の中で使っていたことがきっかけで聴き始めました。曲調もすごく好きだし、曲を聴くと、僕もそのクリエイターのような映像を作りたいと鼓舞された感覚を思い出します。ロードトリップに行くと必ず聴く大切なアーティストですね。

トップソング

トップソングの2番目に入ったOliver Hazardの「Dandelion」は最近ヨーロッパやモロッコに行った際に、車の中でよく流していましたね。モロッコにはとても壮大な自然が広がっていて、移動となると、その自然の中を10時間以上車を走らせることもあります。その自然の景色とこの曲はとてもマッチして、この曲を流すと、「自分が映画の主人公になって、今、この車を走らせているんだ」という感覚になるんですよね。退屈なドライブにならずに、ワクワクさせてくれる曲ですね。


今年は挑戦と振り返りの年でした。僕のドキュメンタリー作品の2作目を撮りに、約3ヶ月ほどハワイに行って、日本に帰ってきてからはその制作をして、9月に上演会をして。上半期はとにかくドキュメンタリー中心の生活をしていましたね。

後半はそのプロジェクトが一区切りついたタイミングで、少し落ち着いたので、4年前に発表した1作品目のプロジェクトを振り返りたいと思い、当時の気持ちを思い出しながらも今の自分の気持ちと向き合っていました。

こう話していると、今年はとても充実していて、一つのチャプターが終わったような感覚があります。来年からはまた新しいフェーズに移っていくと思うので、模索しながらもまた新しい自分に出会いたいなと思います。


写真/瀬田秀行 文/高山 諒

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