日本の夏フェスの象徴、フジロックが今年も苗場に帰ってくる。『FUJI ROCK FESTIVAL ’25』は、2025年7月25日(金)〜27日(日)の3日間、新潟県湯沢町・苗場スキー場を舞台に開催予定だ。
すでに発表された200組を超える豪華ラインナップを前に、チケットを手にしている人も、まだ迷っている人も多いはず。「何を観るか」より「何に出会うか」がおもしろいのがフジロックだが、参加者それぞれの注目ポイントを聞いてみたら、予想以上に個性豊かで、音楽の楽しみ方は人それぞれだと改めて実感できた。その声を読めば、きっとまだ知らなかった楽しみ方が見えてくる。
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参加者に聞いた!
今年の注目ポイント。
常連の人も初めての人も、みんな何を楽しみにして苗場に向かうのか。今年のフジロックを待ちきれない参加者たちに、注目アーティストやステージ、フェスごはんのことまでたっぷり聞いてみたよ。
・JAMES BLAKE
音数が多いわけではないのに1曲聴き終わる度に満足度の高いアーティスト。音源とライヴでは全然違うアレンジが聴けて、とっても好き。
・山下達郎
優しい音に唯一無二の声、フジロックで聴けるということ自体が楽しみ。
・GINGER ROOT
2023のフジロックにてライヴを観て虜になりました、ライヴが1つのショーのようで観たあとの満足感がとてもあります。
【好きなステージ】
フィールド・オブ・ヘブン
1番聴き心地のいいステージ。大きさは小さい方ですが、その分アーティストとの距離も近く熱が1番伝わるステージだと思う。
【好きなメシ】
ハイジカレー
ありえないほどウマい、美味しいじゃなくウマい。
山下達郎/VAMPIRE WEEKEND/JAMES BLAKE/離婚伝説/羊文学
好きなアーティストたちなのと、JAMES BLAKE以外はライブを見たことがないアーティストばかりなのでとても楽しみ。
【好きなステージ】
GREEN STAGE
自然に囲まれながら大きいステージで音楽を聞ける体験がとても好き。
【好きなメシ】
スリランカ屋台メシ コットゥ
NAWOD CURRYが出店しているスリランカ屋台メシ コットゥが好き。都内の中でも1番好きなカレー屋さんで、コットゥも絶品ですね。あとなんやかんや苗場食堂も欠かせません!
・CA7RIEL & PACO AMOROSO
Tiny Deskのパフォーマンスが素晴らしすぎて、一発で心を持っていかれました。まさかあの熱量が日本の裏側(=アルゼンチン)からやってくるなんて……今でも信じられない。生で見れるなんて夢みたい。
・VULFPECK
ずっと「いつか生で観たい」と思っていたバンド。グルーヴに身を任せて、もう思いきり踊り狂いたいですね。
【好きなステージ】
GREEN STAGE
やっぱりグリーンステージが一番楽しみ。自然に囲まれた広大な空間で音を浴びる体験ができるのは、フジロックならでは。そこでVULFPECKを見て踊れると思うと、もうワクワクが止まりません。
【好きなメシ】
カレーとビール
ビールとカレーは絶対ハズさない。自然の中で飲むビールって、なんかもう「フェスの象徴」って感じ。スパイスカレーも、カラダが火照ってるときに食べたらクセになりそう。
VULFPECK
日本初来日なので楽しみ。
【好きなステージ】
RED MARQUEE
毎年予習していないカッコいいバンドに出会えるのがRED MARQUEEな気がする。あと夜中まで遊べるので……!
【好きなメシ】
苗場食堂
フジロックの通過儀礼的ご飯!
Fine Online編集部が注目する
今年のフジロックの“もうひと味”。
2025は
アジア各国のアーティストが
キーワード!?
今年のフジロックでFine Online的に注目しているのは、何といってもアジア勢の勢い。韓国のHYUKOHと台湾のSUNSET ROLLERCOASTERが手を組んだジョイントバンドは、両国の音好きを唸らせてきたグルーヴが融合する特別編成。さらにBALMING TIGERやSILICA GELといった韓国発のバンドもステージを盛り上げてくれるはず。各国で音楽通を唸らせるバンドが聴けるのも楽しみのひとつだろう。
さらに今年も深夜帯のRED MARQUEEやGAN-BAN SQUAREにも注目したい。KIASMOSやCONFIDENCE MANといった踊れるアーティストが楽しそうで眠らせてくれない。テントに戻るはずが、誰かに呼び戻されてまた会場に戻る。眠いのにカラダだけ動く、苗場の深夜にしかない多幸感をぜひ体験してほしい。
今年新設されたORANGE ECHOは、わざわざ会場の奥まで足を運ぶからこそ、偶然の出会いが特別になる場所。 人が多いメインステージでは気づかないような一音一音を、誰にも邪魔されずに受け止める感覚は、フェスでありながらクラブとも違う。“ここで観るから刺さる”と思える1組に出会えたとき、この奥地まで歩いてきてよかったと思えるはずだ。ここでもアジアの音楽に出会える場。今年のフジロックはアジアのアーティストが1つキーワードになりそうだ。
盤石の
ヘッドライナー陣に
心躍る!
もちろんヘッドライナーも盤石だ。FRED AGAIN..はUK最前線のクラブグルーヴを、山に囲まれた苗場の自然の中で浴びられるのが贅沢すぎる。この初来日を見逃したら、二度と同じ景色は見られないかもしれない。
VULFPECKは現代最高峰のファンクを、ただ聴くんじゃなく踊り倒すためのバンドだ。誰と行ってもカラダは勝手に動くし、思わず隣の人と目が合って笑えるくらいハッピーな空気が待っている。
VAMPIRE WEEKENDは、5年ぶりの新作を連れて、3年ぶりに帰ってきてくれる。最後の一音まできっと気持ちよく、でもどこか寂しくて、また来年ここに戻りたいと思わせてくれる大団円になるはずだ。
フジロックは行く前に散々悩むのも楽しい。でも迷っているうちに夏はあっという間に過ぎてしまう。今年こそ自分だけの“新しい出会い”を探しに苗場へ。後悔する夏より、最高の思い出を選んでほしい。
【開催概要】
FUJI ROCK FESTIVAL ’25
開催日:2025年7月25日(金)〜27日(日)
会場:新潟県湯沢町・苗場スキー場
チケット:3日通し券、土曜日1日券はすでに売り切れ! ※現在発売中のチケットも売り切れ次第発売終了
HP:www.fujirockfestival.com/