「聞き続けて、活動を応援したい曲」ディレクター、写真家・なかむらしんたろうの2023年をSpotifyまとめとともに振り返る。

オーディオストリーミングサービスSpotifyが、例年、年末に公開する「Spotifyまとめ」。

2023年によく聴いた曲を集めた自分だけのプレイリスト「My Top Songs 2023」では、この1年でどんな音楽を聴いたか、振り返ることができる。

Fine Onlineではアーティストや編集者、サーファー、モデルなど、各業界のキーパーソンにSpotifyまとめから今年1年を振り返ってもらった。

第10回目は、ディレクター・写真家のなかむらしんたろうが登場。

SCHEMA,inc.のメンバーとして、広告や映像などの企画やWebディレクションを行う傍ら、個人としては写真家としても活動している彼は、2023年、どんな音楽を聴き、どんな日々を過ごしていたのだろうか。

なかむらしんたろう

ディレクターとして様々な広告の企画や制作をしながら、フォトグラファーとしても活動。『なかむらしんたろうを拡張する展示』では自身をモチーフに様々なクリエイターが創作を行い話題になった。

音楽は仕事で関わった方やプライベートで繋がった友人の楽曲を聴くことが多いですね。僕は関わってもらった周りの方々の仕事をできるだけ経験しておきたいというか、少しでも応援したいといいますか。表現が難しいんですけど、「その人の頑張ったアウトプットはできるだけスルーしたくない」という気持ちがあって、周りのアーティストの楽曲をよく聴いています。

トップアーティスト

トップにランクインしたimaseくんはお仕事で写真を撮らせていただく機会が何度もあって。彼の無邪気さやまっすぐな人柄がとても印象に残ったのはもちろん、大変なMV撮影でも明るく頑張っている姿をみているので、一人の人として本当に尊敬しています。

そんな彼の曲は耳に残るキャッチーさがあって、一度聴くと忘れられないんですよね。夜作業をしているときなどにいつも聴いていますね。

神田沙也加さんの楽曲『シャルル』は、もともとニコニコ動画などで別の歌い手が歌っているのを聴いていて。ボカロとかが流行った世代なので、ボカロPのいろんな曲をたまに思い出して聴くことがあるんですよね。そんなときに「THE FIRST TAKE」に作詞作曲の須田景凪さんがこの曲を歌っていて、当時の記憶が鮮明に蘇ってきたんですよ。

それでSpotifyでこの曲を検索したら神田沙也加さんがカバーしているのが出てきて、彼女がカバーしていることに驚いたのと、そのカバーがとても良くて、今年はとにかく聴いていましたね。

当時ニコニコ動画でボカロ曲が流行ったように、今のTikTokでも、歌いたいとか、曲を作りたい、といったときに便利なツールや発表の場が増えています。僕はそうして生まれてきた新しい才能をみるのが好きで、ついTikTokをみてしまうし、流れてきた楽曲もすぐSpotifyで探してフルで聞いてしまいます。なので、来年も新しい楽曲とどんどん出会えるのを楽しみにしています。

トップソング

眞名子新さんは、芸人のトニーフランクさんが熱烈に紹介してくれて今年出会ったアーティストです。彼の人柄はもちろん最高ですし、歌を聴くと、声がよくて、ずっと聴き続けられるんですよね。特に聞いた歌が『ナスティ・ハウス』。歌詞も自分の歌を等身大に歌っている感じがして、すごく良くて、歌が好きなのが伝わってくるんです。

今年は仕事でもお世話になっていて、とあるプロモーションの楽曲で、アーティストのJiHyang(ジヒャン)さんと眞名子さんで一曲作ってもらい、歌っていただきました。その完成度の高さに驚いたのと、なによりかっこ良いお二人と仕事できるのも嬉しかったですね。

今年はお願いしたかった方や好きな人と仕事ができ、良い出会いもたくさんあったので、トータルで考えると良い1年だったと思います。自分にできることを、目の前のことをしっかりと全うできましたね。

ただ、すごく大きくチャレンジをしたとか、前進したという感触がなく、まだやりたいこともたくさんあるので、2024年は自分のやりたいことをやっていく年にしたいですね。

来年こそ自分をモチーフにしていろんなクリエイターにクリエイティブを作ってもらう『なかむらしんたろうを拡張する展示』も再開したいですし、何か自分発信のオリジナルなコンテンツも作ろうと作戦を練っています。


写真・文/高山 諒

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