【コレクターの1足】市販品にもそれぞれ夢が詰まっている!

一般発売された、いわゆるGR(General Release モデル)とスニーカー界で呼称されるモデルだが、これらにもそれぞれ逸話があるんだよね! それをコレクター目線でピックしてしてもらった。
コレクターズアイテムは非売品やヴィンテージだけじゃない!

 

東京を冠したレアダンク!
購入は100万円!

NIKE SB DUNK TOKYO
[ナイキ SB ダンク 東京]

「2004年1月18日から2月1日に東京の青山で開催されたナイキのイベント、ホワイトダンク 東京2004を記念して制作されたモデル。同年1月5日にナイキの実験的店舗“AD21”で抽選販売されました。販売数も202足と非常に限られていたんですよ。抽選になったのはパリダンクで暴動になって盗難被害が出てそれを教訓にしたからなんだそう。実はこのスニーカーと出会ってからまだ5日! たまたま撮影のお話があったタイミングでとあるサイトにポンっと上がってきて……。Fine に出すために買ったようなもんって言っておきますね(笑)」

 

 

ダンクファン垂涎の1足!
相場は500万円!

NIKE SB DUNK NYC PIGEON
ナイキ SB ダンク NYC ピジョン

ニューヨークにあるステイプル デザインの創業者、ジェフ・ステイプルによってデザインされた1足。「全世界150足限定とされており、発売日に店頭に並んだ客が暴動を起こす騒ぎとなり、ニューヨーク・ポスト紙で報道されたことから世間に広く知られるに至ったモデルですね。本作はニューヨークをテーマにしたシティシリーズのひとつで、ヒールにはアイコンであるハトが刺しゅうされています。1度購入は見送り、ちょっと後悔したのちにまた出てきたので即購入。この都市シリーズは全部狙っていて、できればパリダンクも手に入れたいなぁ……」

 

 

あの映画のあのモデル!
最高落札額は103万円!

NIKE AIR MAG
[ナイキ エア マグ]

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー パート2』で、主人公のマーティ・マクフライが未来の靴として着用したスニーカー。「2008年にオートレーシングシステムの特許を申請。11年にリリースされた最初のレプリカ版には自動レーシングシステムは搭載されていなかったものの、e ベイで1500足がオークションにかけられました。実は靴を買ってから映画を見たことは内緒(笑)」

 

映画での仕様に沿って靴自体が光る仕組みに。ちなみに付属した充電器のコンセントのプラグは、なぜか日本規格

 

 

告知なしでリリースされた
皮肉の効いたスニーカー!

NIKE AIR JORDAN 1 HIGHNOT FOR RESALE
[ナイキ エア ジョーダン 1 ハイ ノット フォー リセール]

LA・ダウンタウンのジョーダンマンストアのみでゲリラリリースされたモデル。「事前告知なしで販売されました。ストア前でリストバンドを配布し、並んでいる人たちにも何が販売されるか伝えられずにいて。実際にオープンして買えたのがこのスニーカーだったそう。そんなエピソードがめっちゃおもろいやんってなって、すぐに購入しました。そういうエピソードとかあえて皮肉ったデザインなんかもナイキのカッコよさだなって思うんですよ」

 

 

木箱ダンクは類を見ない!
直筆サイン入り!

NIKE SB DUNK MICHAEL RAU
[ナイキ SB ダンク マイケル・ラウ]

2006年9月29日、香港のクイーンズ・ロード・セントラルにオープンしたナイキの旗艦店。そこで開催されたエキシビション「ガードナー ミーツ ナイキ」でゲリラ販売された1足がコレ。香港が世界に誇るフィギュアアーティスト、マイケル・ラウによってデザインされたモデルで、彼が愛用したスケートボードをモチーフに全体が木目調となっている。そこがとっても珍しいんですよ。しかも高級感漂う木製ボックスも素敵! ボックスには直筆のサインが入っています!」

当日のイベントに関連する本も付属。こちらにも直筆のサインが入っており特別感がある

 

 

ジョーダンとトラヴィスのコラボは
この1足から始まった!?

NIKE AIR JORDAN TRUNNER LX SAMPLE
[ナイキ エア ジョーダン トランナー LX サンプル]

「ジョーダン ブランドとトラヴィス・スコットは今ではさまざまなコラボを発売していますが、その始まりとなったのがこのモデルと言われています。ケンドリック・ラマーのツアー中にトラヴィスが履いており、それをファンに渡したことで話題が沸騰。今のハイプスニーカーの始まりはこの1足といっても過言じゃないかな」

 

\聞いたのはこの人/
Profile:
まさ さん
スニーカーの真贋鑑定士をしていた経歴をいかし、独自目線でナイキをコレクションしている。
Insta
@my_name_is_sunima

 


写真/丸益功紀(BOIL) 文/ニッセンシュウ

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