ニューバランスのUSA製とUK製って何が違うの?

ニューバランスを支えるUSA 製とUK 製。前者はハイテクで、後者は上品というふうにイメージで分けることができるけど、実際どうなの? っていうのが、今回のテーマ。これを知れば、もっとニューバランスがおもしろくなるし、もっと自分の好みがはっきりしてくるかも!

\教えてくれたのはこの人!/

ニューバランス ジャパン
商品本部フットウエア企画部 ライフスタイル課
マネージャー

真瀬 忍さん

入社して8年間、ライフスタイル課に従事。コレクションの企画提案から、コラボやSMU などの企画を担当する。好きなNB は、M990V4のピンクという

MADE IN USA

ネイビー:エンキャップとアブゾーブの新ミッドソールを備え、安定性とサポート性を高めM990NV5。ソールの厚みも抑制し、スマートに。3万800円(ニューバランスジャパンお客様相談室) ブラック:2012年に生まれた復刻したM990BS3。卓越した衝撃吸収性と安定性を兼ね備えるミッドソールにより、快適な履き心地をもたらす。3万1900円(ニューバランスジャパンお客様相談室) グレー:1998年に誕生した第2世代の復刻、M990GY2。アブゾーブをミッドソールに搭載したモデルは今なお多くの人から支持を得ている。3万1900円(ニューバランスジャパンお客様相談室)

最先端技術を駆使したクラフトマンシップ。

USA製のポイントは、大きく分けて2つ。ひとつが生産背景で、もうひとつが素材背景。現在、USA製の中核を担っているのがローレンス工場で、そこはオートメーションなど、最先端の設備と技術を備えている場所です。また、私たちの根本であるランニングシューズのデザインチームや開発チーム、イノベーションチームのオフィスが隣接し、うまく連携を取って靴づくりを行っています。クラフトマンシップと謳いながらも、最新技術と両立した靴づくりを行っているんですよ。
 

素材についてはUSA製で用いる一部を輸入しているものの、70%以上はアメリカの素材を使っています。ピッグスキンスウェードをUSA製では多用していますが、その大半がウルバリン社のもの。メッシュもアジア製と比べて柔らかいものを使っています。履き心地がいいという人がいるのも、風合いのよいものが手に入っているからだと思っていますね。

MADE IN UK

ホワイト:昨年20周年を迎えた991。メッシュを極力使わず、オールレザーで構成したこの日本提案モデルのM991TWは大人なムードをただよわせる。※好評につき販売終了 ブラック:1985年に日米共同開発で生まれた670をUK製で復刻したM670KKG。メッシュの切り替えを行わないレザーアッパーでマットな顔つきに。2万9700円(ニューバランスジャパンお客様相談室) ブラウン:1000番台の中でも、特に人気の高い1500を丁寧なモノづくりを行うUK 製で復刻したM1500TN。フルグレインレザーで高級感薫る。3万800円(ニューバランスジャパンお客様相談室)

伝統を引き継ぐ、ハンドクラフト。

UK製は、現在フリンビー工場で主に生産を行っています。UK製はUSA製より、ハンドクラフトに近い。手作り感をうまく表現でき、古きよき靴づくりを忠実に守っている工場だと思っています。UK製で表革の商品が展開されているのは、実は日本からの要望なんですよ。ただ、表革は接着が難しくて、不良が出やすく生産が安定しないという一面があります。ですがUKだと、一点一点丁寧に作っていることもあって、安定して生産できるため、実現可能なんです。

素材調達はヨーロッパ全土から素材供給ができるので、イタリアからレザーのような品質の高い素材を手に入れられるのも大きなポイントだと思います。

ちなみに2022年度でイギリス生産が始まって40周年を迎えます。40年前に初めて作られたのが、730なんですが、愛用する著名人も多く、アンディ・ウォホールが履いていたのもこちら。今年は記念年なので、あえてUK製を履くというのもアリですね。


<お問い合わせ先>
ニューバランスジャパンお客様相談室
0120・85・7120
※2022年6月号に掲載した内容により、販売終了している可能性があります。


写真/丸益功紀(BOIL)

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