今でも大切にしている 俺の’90sコレクション!

当時から大切に所有し続けている人や憧れていたアイテムを大人になってから入手した人。形は違えど、90年代の魅力的な名品の数々を見せてもらった。懐かしむ人も新しく思う人も、どちらも楽しんで見てみてほしい!

ペプシコーラのペプシマンボトルキャップ

スニーカーショップリンク・溝木 豊さん
コレクター魂を絶妙にくすぐる!
1998年に登場したコチラ。「当時マイナーだったペプシが、仕掛けたのがボトルキャップ。種類違いや色違いなど、さまざまなデザインがなされたペプシマンがいたことで、コレクション欲をかき立てられ、コンプリートするのに、みんなが躍起になっていました。手探りで形を確かめたり、箱ごとドリンクを買って、おまけだけ外して返品する人がいたりと問題になっていたのを覚えています」。ペプシマンのみにとどまらなかったのも大きかったとか。「アディダスのスニーカーやスター・ウォーズ、イチローなど、シリーズごとに揃えるため、当時は飲み続けてましたね」

パタゴニアのアウトドアジャケット

ライター・米田圭一郎さん
良作ひしめく90年代パタゴニアは、秋キャンプの必需品になってますね。
90年代のパタゴニアの中でも特に94年製は名品が多いことで知られる。その代表格が1994年製のリバーシブルグリセード・ブルズアイ。表はブルズアイ柄フリースで、裏はハンターグリーンナイロン製。「どちらで着ても映えますが、意外とコーデが難しくて。特にブルズアイ柄はいまだ着こなしの正解がわからない(笑)」。20年前に購入したものだが、今は値段が高騰しているそう。右は90年代の王道、シェルドシンチラ。どちらもフリース使いなので秋キャンプには重宝するとか

チャンピオンのリバースウィーブ

カムラッド オーナー・阿部隼人さん
胴を長くとったシルエットも愛らしく見えてくる!
アメカジブームの到来とともに、人気が高まったリバースウィーブ。縦方向への縮みを防ぐべく生み出された、チャンピオンの名作だ。「胸のプリントからもわかるとおり、アメリカ陸軍士官学校のラクロスチームのものです。90年代の後半にかけて生産がアメリカからメキシコに移行していくのですが、コレは90年代前半のアメリカ製。フットボールやラグビー、ホッケーなどクラブチームのものは結構あって、メキシコ製は今でもちらほら見かけますが、アメリカ製は珍しいと思います」

レッドウィングの犬刻印入りアイリッシュセッター

ライター・安岡将文さん
乾燥とオイル入れを繰り返して25年、いまだモチモチなレザーに当時の記憶が蘇る。
「手に入れたのは1997年、高校3年生の時。父親がアメリカに行った際、買ってきてもらいました。サイドにアイリッシュセッターのロゴが刻印されたこれは、当時不人気。オシャレな人には、赤みの強いレザーでタンに半円タグがついたものや、日本別注の黒レザーが人気で、犬刻印は、いわば見下げられた存在でした(笑)」。そのせいか生産は数年で終了したそうだ。「今となっては生産数の少なさからヴィンテージ市場でいい値をつけているというのだから、わからないものですね」

アトランタオリンピック記念のスニーカー

フォース カスタマイザー・原田尚輝さん
ビデオの一時停止を何度も繰り返して選手たちの足元を見続けた。
「1996年のアトランタオリンピックでは、アメリカ代表モデルが発売されました。当時の代表はドリームチームⅢと呼ばれ、敵なしだった時代。その前の1994年の世界選手権では記念モデルが出なかったので、この時はいっちゃおうかなと!」。5 型登場し、ナイキ エア フライト(右上)、ナイキ エア モア アップテンポ(左上)、ナイキ エア アジャストフォース(右下)、ナイキ エア ズーム フライト(左下)の4足を購入。「誰が何を履いているか、ビデオを何回もチェックしました」

ポロスポーツのパーカとキャップ

カメラマン・伊藤竜雄さん
サーフィンのためにアメリカに渡った時現地の人のスタイルに惚れ込みました。
「アメカジブームの時にラルフ ローレンがすごく人気で。ちょうどそのころ、サーフィンをするために西海岸へ渡っていました。そこで見た現地のサーファーが、サーフブランドでなく、ポロスポーツを着こなしていたのを見て眩しく写ったんですよね」。憧れたカルチャーが東海岸寄りだったことも、大きかった。「当時、東海岸の一部ではローライフといって、全身をラルフ ローレンのアイテムで固めるのが流行っていて。リアルタイムで見ていて、カッコよく映ってました」

ステューシーの白タグブルゾン

スタイリスト・遠藤 寛さん
デザイナーの好みが変わっていないことが嬉しくなって思わず購入!
「これは、3〜4年前にゲット。まだショーン・ステューシーが携わっていた90年代の白タグブルゾンです。単純にデザインがカッコいいなと思ったのもありますが、その後、ショーンがデザインしていたエスダブルのアイテムとコレを見比べた時に、本人の好みが変わっていないなと思って、何故だか嬉しくなったんですよ(笑)」。ウールの素材感やこだわったであろうボタンのチョイスが好み。「手元に置いておきたいなと思ったので、買っちゃいました。ずっと残しておきたいですね」


写真/丸益功紀(BOIL)

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