食事を済ませてBARへ向かうのもいいけど、できれば1軒でお腹も満たしたい。なぜかって? それは、その方が長く音楽を楽しめるから。飲んでよし食べてよし、聴覚と味覚に訴えかける粋なお店を紹介しよう。
映画館用のスピーカーに
ミュシュラン1つ星の和食。
青ちょうちん
人気小料理店「あき山」がプロデュースした店は、音楽を愛するオーナーのこだわりが詰まったミュージックバーだ。「あき山」で仕込んだおでんやお惣菜など、季節の日本料理が提供され、豊富な日本酒とともにカジュアルに堪能できる。中心で存在感を放つ大型スピーカーは1929年製で劇場用のものらしい。臨場感あふれるサウンドでジャズに包まれる大人の空間。ここで食べるおでんは格別なはず。深い時間はロックも流れるようなので2軒目にもぴったりだ。
【SHOP INFO】
青ちょうちん
住:東京都目黒区三田1-13-4 恵比寿ガーデンプレイス ブリックエンド
☎:050-5592-2018
営:18:00~翌1:00
休:不定休
ナチュラルワインとレコード、
お好み焼きの異色のコンボ。
赤い部屋
骨董通りで人知れずひっそりと営業する赤い部屋。同店がオープンしたのは2016年。壁一面のレコードと感度の高いアートが目立ち、70〜80年代のジャズ、ソウル、邦楽などが流れる店内は、自然と交流が生まれる大人の社交場となっている。この店を切り盛りする2人はブルーノート東京出身。彼らの音楽と酒への造詣の深さに自然と熱量の高い客も集まる。そんな客たちの大好物がこの店の名物となっているお好み焼き。ナチュラルワインとの相性は抜群だ。
【SHOP INFO】
赤い部屋
住:東京都港区南青山6-6-21グロービル B1F
☎:03-6883-4583
営:19:00~翌1:00
休:土・日・祝
台湾ソウルフードと
最新アジア音楽に出合える店。
下北線路街店・ボーナストラックの一角にて、日本と台湾を繋ぐ音楽レーベル・ビッグロマンティックレコーズが運営するショップ。こちらは台湾にも同名の店舗があるそうだ。台湾を中心にタイや中国など、アジアのインディーズレコードを展示販売しており、試聴も可能となっている。看板メニューは現地の味を再現した魯肉飯。そのほかにも台湾ビールやアップルサイダーなど定番商品が揃う。中華系のお客さんも多く、気軽に旅行気分を味わえる場所だ。
【SHOP INFO】
大浪漫商店
住:東京都世田谷区代田2-36-14 下北沢ボーナストラック内
photo : Hideyuki Seta、Kouki Marueki(BOIL)、Takumi Akiba、Takuya Murata、Tsutomu Yabuuchi、Zenharu Tanakamaru
text : Eizaburo Tomiyama
edit&text : shu nissen