仕事終わりにサクッとサウナに行く。そんなライフスタイルが板についてきた。で、ふと思ったのが、みんなサウナに行くとき、どんなものを持っていくのかってこと。
そこで本企画では、サウナーにバッグの中身を見せてもらおうじゃないかと。第1回となる今回は、アウトドアブランドをメインにPRを担当するピープルショールームの山田さんに突撃。中身だけでなく、出合いから、サウナへのこだわりまでたっぷり聞いてきたので、今後のととのいの参考にどうぞ!
\尋ねたのはこの人!/
サウナとの出合い、練馬の暴君の衝撃
――サウナは、どのくらいのペースで行くんですか?
週1は絶対行くようにしていますね。3年前くらいは、1日1回、週5のペースで行ってました。
――当時は、風呂なしだったんですか?(笑)
ありましたよ(笑)。多いときは、1日3施設行っていたんですけど、これはよくないってことに気づきました。次の日、体調悪くなるから(笑)。
――そもそも、いつからハマっていったんですか?
5、6年くらい前に、前職をやめて、仕事が忙しくなったタイミングで、何かリフレッシュしたいなってところで始めたって感じです。
――山田さんは外遊びをよくしていますけど、銭湯はアウトドアより一歩手前の街でリフレッシュするためのツール的な感じですかね?
そんな感じですね。やっぱり入り方とかわからなかったので、銭湯マスター的な友達に教えてもらって。レクチャーを受けて、衝撃を受けて、ハマった感じ。
――あの感覚は衝撃的ですよね。初体験はどこだったんですか?
上野のほうにある「湯どんぶり 栄湯」。天然温泉のどんぶり風呂があって、サウナもそれなりに熱々。塩サウナもあり、水風呂が炭酸泉みたいでめちゃくちゃ気持ちいい。さらに、外気浴もできるし、露天も広いし、混んでるっていうストレスもなかったので、もうやられた。
――マッサージがあって、ゲームコーナーがあってみたいな複合施設的なところより、いわゆるスーパー銭湯のようなところが好きなんですね。
地元に根付く銭湯のようなところが好きですね。だから、サウナだけの施設には1回も行ったことないです。風呂にも入るし、サウナがとにかくいいっていうより、あの雰囲気というか、人間模様が好きなのかもしれないです。ロビーでソファーに座りながら、往年の戦士のような人たちが酒を飲みながら将棋を打ってる、あの感じが。
――ホームサウナはどこなんですか?
格闘家MMA・青木真也選手のホームサウナでもある、練馬の暴君、中村浴場です。この前いらっしゃって、「この前の試合さあ゛〜」って話していましたよ。怖くて話しかけられないんですけど(笑)。ベースの室温が120℃ぐらいで、水風呂は地下の井戸水で16℃くらい。薬湯と熱湯もあって、やばい!
サウナバッグの中身を拝見
――バッグ、めちゃくちゃいい。サウナボーイのものなんですね。
サウナに持っていくカバンって、永遠のテーマだと思うんですよね、サウナーにとって。大きさだったり、夏も冬もずっと一緒がいいじゃないですか。それで、でかすぎず、小さすぎず助手席にも置いておける、これぐらいのサイズ感に落ち着きましたね。
――山田さんクルマ移動ですもんね。でも、これだったら電車移動でもよさそう。
やっぱり風呂感を出すのって、恥ずかしいじゃないですか。桶持ったりとか、カゴ持ったりとか。俺、サウナーです、を出しすぎたくないんです。これだったら、主張がそこまでないのでいいなって思いました。
――これはなんですか?
フィンランドのサウナブランドで、レントというところのブラシですね。カラダを洗うとき、けっこう硬めが好きなんです。日本での取り扱いがあまりないのですが、スカイスパYOKOHAMAで買いました。
――おっ、これもレントですね?
そう、そのルームフレグランスですね。ショールームのフレグランスも、全部これにしていて、この白樺のにおいが好きで。
――でも、なぜルームフレグランスをサウナに?
これをタオルにつける。で、サウナのときに、顔まわりに巻くじゃないですか。そうすると、白樺のにおいが。
――なに、そのおしゃれな使い方。これはマネしたい。
僕はこれを楽しんでいますね。本当におすすめ。
サウナハットは、種市暁さんのONE SAUNA APPAREL(ワン サウナ アパレル)。けっこう使っていますね。
――バレルサウナのアパレルラインのものですね。種市さんが入っているだけあって、洒落てますよね。
最近は、タオルを巻いて使わないことも増えてきましたけど、サウナハットはやっぱりいいですよ。とことん向き合えてる感があるので。
――やっぱりシャンプー系はコンパクトになってきますよね。
でかいのは邪魔なので、このぐらいが1番いいかな。美容院で言われたままに買った、スカルプ系のおしゃれなやつに詰め替えてます。
――ALL NIGHT SAUNA(オールナイトサウナ)のケースはこれ用のやつですか?
化粧水・美容液・乳液が入っていたケースを応用して使っていますね、ちょうどいいんですよ。
――これは、お着替え用ですかね? 用意周到。
館内着としてサウナボーイのスウェットセットアップを持っていますね。夏はもちろんですけど、冬はこれにインナーダウンを着てって感じ。で、そのまま帰って、このまま就寝、と。銭湯のロッカーキーが刺しゅうされていたりして、ディテールもかわいいんですよ。
あとは、時計かな、チープカシオ! 何分入っているかを計るわけではないんですけど、一応、あんまり遅くまで入っていると、「嫁が〜」ってあるじゃないですか。だから、なんとなく時間把握のために。銭湯だと、どうしても見づらいところに時計があるので。
――なんであんな見にくいところに、時計ってあるんですかね。女湯と男湯のちょうど真ん中あたり。しかも脱衣所のほうという。
ちょこちょこ確認するのも嫌ですからね〜。ちなみに、どれを着けるかは、気分。チープカシオは2000円くらいで安いので、消耗品として扱えるのがいい。しかも、120℃のサウナでも壊れないですし。生活防水なんですけど、風呂入っても大丈夫。
3セット目からは消化試合、独自ルーティン
――そういえば、サウナに入るときのルーティンってあります?
僕はまず、髪、カラダとか全部きれいにして、そのあと絶対内風呂に入ります。で、内風呂と水風呂の交代浴を少なくて2セット、多くて4セットやりますね。それで、けっこうととのっているのですが、そのあとにサウナに入るとやばいです!
――それやっている人、あまり知らないですよ。かなりストイックですね。
サウナは1セット目で、休憩なしで入る。1回入って、水風呂入って、カラダを拭いて、またサウナに入って、水風呂入って、そこで初めて休憩する。お風呂の交代浴を含めると、6セットくらいやっているので、ととのい方が尋常じゃないですね。それで帰っていいくらいなんですけど、もうちょっと楽しみたくて、3セット、4セットって入るのですが、休憩なしの2セットを超えてこない。もう消化試合です(笑)。
――最後、シャワーで流します? 最後の締めくくりってけっこうわかれると思っていて。
僕は、流さない派で、水風呂入って終わり。ただ、流す人が多いですよね。それで、僕は女性に言いたいんですよ……、おっさんはキレイです! って。
――ハハ(笑)
銭湯のおっさん、死ぬほどゴシゴシ洗ってるからね。ずっとカラダ洗ってるから。
――もう赤くなっていますからね。
指も1本1本洗って、おっさんは本当にキレイだから。それを毎日やっているから、水風呂で上がっても汚いなって思わなくなって。
――そんな泡立つかくらいシャンプーもいきますからね。
銭湯に通うようになって見る目が変わりましたね、世の中のおっさん(笑)。