3球団競合の末、ドラフト1位で埼玉西武ライオンズに入団した武内夏暉。新人離れした実力派ピッチャーとしてプロ1年目から大活躍を果たした。本格派の実力と甘いマスクの両方を持ち合わす、将来のエース候補。そんな彼にプレーとプライベートについて伺ってみた!
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話を伺ったのは…… 武内夏暉 選手 (Natsuki Takeuchi) 2001年、福岡県生まれ。小学校で野球を始め、高校では1年生から活躍。大学進学後は3年生の秋に優勝を果たし、2023年には日米大学野球選手権大会の日本代表に。同年に埼玉西武ライオンズからドラフトで1位指名を受ける。 |
ON STYLE
好成績で奮闘した
プロデビューシーズン。
2023年に埼玉西武ライオンズからドラフト1位指名され、24年に新人投手として初シーズンを迎えた武内投手。最速154キロのストレートや多彩な変化球を駆使するサウスポーは初年度からシーズン2桁勝利を達成し、まわりを驚かせた。「個人としてはそれなりの結果を出せました。とはいえ、まだまだですね……。早く来シーズンのマウンドに上がりたいと思っています」
プロの世界を経験したことで、明確な課題も見つけたのだとか。「シーズンの後半、体力をキープできていませんでした。そのため、カラダを1から作り直さなければいけないと感じていて……。またローテーションの中でシーズンを戦うにあたり、気持ちのコントロールだったり、食事の管理だったりをもっと徹底していかなきゃいけないですね」。話を聞いているだけで伝わってくる、向上心の高さと熱い意気込み。武内投手の熱量が、今日から始まる新シーズンの好成績にもつながるはずだ。
OFF STYLE
野球もプライベートも
さらなる充実の年に。
大学生活からプロの世界に入った武内投手。プロになったことで野球に専念する時間が増えた一方、生活リズムの変化に少し戸惑った部分もあったとか。「プロ1年目のシーズンは寮生活だったので、人間関係の構築に努めました。今シーズンからは一人暮らしだけど、特にこれといった趣味もないので、相変わらず野球に打ち込むでしょうね」
ちなみに普段着ている服は、古着が多いそうだ。「人前に出るようになって、多少は服に気を遣うようになりましたが……。やっぱり着ていてラクなのが一番いいですね」
オフの日は、自然の中に身を置くのが好きなんだそう。「特にキャンプとかをするわけじゃなくて、自然が多いところでぼ〜っとするのがもともと好き。気持ちがスッとリセットされるんですよ」。どんなときも気負いすぎない自然体が魅力の武内投手。そのナチュラルな雰囲気は、そういう何気ない時間が築き上げたものなのかもしれない。
photo:Kazuo Onodera text:Masafumi Yasuoka