海外アーティストを招聘し、通常通りの開催となった2022年のフジロック。前夜祭を含めのべ6万9000人が訪れたこのイベントに、Fineも潜入した。本誌10月号では来場者のスナップをガッツリと特集。フジロックに集う大人のファッション傾向を徹底調査したが、本記事ではキーンにフィーチャーして深掘りしていく。
キーンとフジロックの親和性を改めて考える。
アメリカ、オレゴン州ポートランドのアウトドア・フットウェアブランド、キーンとフジロックの関係性は深い。フジロックに訪れたことのある読者はご存知だろうが(まだ訪れていない方は次回の参考に)、キーンはフジロックのオフィシャルサポーターを務めている。
なんでも、自然と音楽との共生をテーマに、持続可能なイベントとして開催するフジロックの理念に共感し、2015年からサポートを続けているのだ。現地では2カ所にブースを構え、アイテムの販売や体験イベントなどを開催していた。
サステナブルが結ぶ、両者の絆。
まず、メインステージであるグリーンステージ奥のブースに注目したい。こちらでは新作の販売や、子どもたちの体験イベントを開催していたが、中でも目を引くのがこちらのモニュメント。実はキーンの代表的モデルであるニューポートも模したものなのだが、注目すべきはその構造。
このフレームの中に、飲み干したペットボトルを入れ、キャップを取り付けることで完成するものなのだ。
商品の素材選びや製造過程でも環境に配慮した取り組みを推し進めるキーンらしいアイデアと言えるだろう。3日間で入ったペットボトルを見返せば、いかに我々が普段からゴミを排出しているかを可視化できたのだ。
一方、フジロックも世界一クリーンなフェスと称されるように、徹底した分別によってほとんどゴミが落ちていない。普段から遊ぶ自然のため、よりよい環境を将来に残していくため。捉え方はさまざまだが、キーンもフジロックも意識がクリーンであるがために、愛されているのではないだろうか。
両者の結びつきを後押しする、コラボモデルも発売されていた。
入場ゲートからすぐのブースでは、オリジナルの自動販売機を設置。こちらで購入できたのが、キーンとフジロックのコラボモデルだ。
今回で3回目となる両者のコラボモデルだが、このニューポート レトロはフジロックの会場を表している。天候の変わりやすい苗場スキー場だけあって、会場内は泥だらけになることも。その様子からインスピレーションを受け、ベースカラーで体現。さらにフジロックのステージカラーをデザインすることで、オリジナリティあふれる1足になっている。
もともとが水陸両用として設計されているため、雨の多い会場内でも便利。舗装されていない道を歩いたり、長時間立ちっぱなしだったりするフジロックでも役に立っていた。実際にこの自動販売機で当日にこのニューポート レトロを購入する人も!
やっぱり自然派の男たちは、キーンに夢中!?
会場内では、さまざまな格好でフェスにファッションに楽しむ人がたくさん! その中でも足元にはキーンを選ぶ人が多かった。本誌で掲載しきれなかったキーンラバーのスナップをみていこう!
写真/オノデラカズオ(f-me)、Haydee Yamane