インディーズバンドのCDジャケットやフライヤー、ポスターなどのイラストを手掛けたり、フィギュア雑誌の表紙を描いて人気となった、覆面アーティスト〝ロッキン・ジェリー・ビーン〟。彼がソフビのパッケージを手がけた〈KAZUO TOY(カズオトイ)〉というソフビブランドがある。果たして第1弾から有名アーティストとのコラボを実現した新進気鋭のブランドとはどのようなものなのだろうか?

ジャバ・ザ・ハットとシャイニングが融合!?
カルチャー愛が詰まった唯一無二のトイブランド!
〝コレクター〟から〝クリエイター〟へ。スター・ウォーズグッズやソフビの収集をライフワークにしていたSTARCOTTさんは、長年の思いをひとつの形にした。そうして誕生したのがソフビブランド〈KAZUO TOY(カズオトイ)〉である。
「ただソフビを集めるだけじゃつまらなくなってきて……。自分でも〝作りたい〟という気持ちが高まっていったことが始めたキッカケでしたね」。
彼の原点は、幼い頃からのスター・ウォーズ愛。その世界観に魅せられ、膨大なコレクションを抱えてきた。そしてその収集がひと段落を迎えた頃、新たに集め始めたのがソフビ。そしてその流れは、今また新たなフェーズへと向かっている。それが〝ソフビの作り手〟という新たな目標だ。ブランド名の由来は、親交のあるカフェ〈nope cafe〉を手掛けているオーナーの名前と自身の本名を掛け合わせたもの。個人の情熱から始まったブランドにはDIY精神と深いカルチャー愛が宿っている。

まさかの融合!? 第1弾のソフビ〝スタ・ザ・コット〟
そんな〈KAZUO TOY〉の第1弾は、映画好きの間で話題のスポット〈nope cafe(ノップカフェ)〉とのコラボレーションとして誕生した。代々木に店を構えるこのカフェは、さまざまな映画愛に満ちていて、とくにスタンリー・キューブリック監督の手がけた映画『シャイニング』への偏愛ぶりが凄まじい。トイレの作り込みや床に敷かれたカーペットなど、映画モチーフが溢れる空間は、映画とフィギュアを愛する者にとって聖地とも呼べる場所だ。
「その〈nope cafe〉の世界観を、今回のソフビにも反映させたかった」と語るSTARCOTT氏。
ジャバ・ザ・ハットを想起させるこのソフビは『シャイニング』や『時計じかけのオレンジ』の要素がふんだんに盛り込まれ、オリジナルの作品に仕上がっている。その名前は〝Sta the Cott(スタ・ザ・コット)〟。自らの名前とスタンリー・キューブリック監督の頭文字を掛け合わせた名前だという。
作品をよ〜く見てほしい。目の吊り上がり具合や、お腹に再現されたオーバールックホテルのカーペット柄など、ディテールの随所にこだわりが詰まっている。レイア姫が鎖でジャバ・ザ・ハットの首を締める有名なシーンもスタンリー・キューブリック作品的狂気として再構築され、独自の物語性を持ったソフビへと昇華されている。


ロッキン・ジェリー・ビーンが描いた衝撃のパッケージにも注目!
このソフビでもうひとつ注目すべきは、なんといってもそのパッケージ。手がけたのは伝説的イラストレーター〝ロッキン・ジェリー・ビーン〟。音楽業界やフィギュア誌でも名を轟かせた覆面アーティストだ。〈nope cafe〉のオーナーとの〝大学時代の同級生〟という縁が奇跡を生み、今回のパッケージアートが実現したという。
「せっかくやるなら大きなアーティストにお願いしたいよね、って話になって。まさか実現するとは……、感無量です」。
そのアート性の高さはパッケージのまま飾っても十分に成立するほど。ソフビファンだけでなく、アートトイや映画マニアの琴線にも確実に触れる仕様だ。

オールドケナーへのリスペクトも忘れていない。
機能面でも〝好き〟がしっかり反映されているのが〈KAZUO TOY〉流。
「昔、ケナー社から出ていたジャバ・ザ・ハットのフィギュアは、尻尾を振ると首も動く仕組みだったんですよ。さすがにそのギミックは難しかったけど、尻尾の可動は再現しました」。
レトロな機構へのオマージュが、一部のファンを熱くさせる。

第2弾はBEAMSコラボ! そして続く構想は!?
BEAMS(ビームス)が手がけたポップアップショップ「HOUSE OF HORRORS」に参加することになり、限定商品として作成したのが第2弾ソフビ。ホラーカラーのアレンジモデルとして注目された。
「もうすでに第3弾、第4弾の構想もできているんですよ。これからは〝スタ・ザ・コット〟以外のキャラクターも展開していく予定。自分の中ではかなりおもしろいモノが仕上がってきているので、ぜひ楽しみにしていてほしいですね」


新しい価値観と深い愛で作られるソフビたち。〈KAZUO TOY〉は単なるトイブランドではない。
カルチャーを横断しながら、〝ロマン”と情熱〟を詰め込んだ、唯一無二のものとなっている。
【問い合わせ先】
KAZUO TOY
Insta:@kazuo_toy_official
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話を伺ったのは…… STARCOTTさん日本で『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』が公開された1978年。その当時の国内製グッズを収集し続けている、有名なスター・ウォーズコレクター。すでに78年製のアイテムをほとんど集め尽くし、次に手を出したのがソフビだった。ついには、集めるだけでは満足できず、作る側へ。 |













