Fine Online編集部が今週聴いた音楽の中から、オススメの1曲を紹介するこの連載。Fine10月号「GOOD MUSIC with GOOD LIQUOR 僕らに響く音と酒」が現在発売中ということで、この連載を寝かせるわけにはいかない! ということで再開です。
デスキャブまで来たら心中、穏やかじゃない。
OASISの再結成。Linkin Parkの再始動。90年代、2000年初頭のロックシーンにまた熱が帯びようとしている今。その追い風となるフェスが年始早々に待機している。そう、rokin’on sonic(ロッキン・オン・ソニック)だ。主催がロッキング・オン、招聘・制作にクリエイティブマン。マーティン・スコセッシ×リュック・ベッソンのような、坂口博信×堀井雄二のような、安心感たるや。クレジットでデキのよさを確信できる感じ、たまらんです。
で、ヘッドライナーが1/4にPULP(パルプ)、1/5にWEEZER(ウィーザー)。しっかりツボを押さえたラインナップ。もう次のアーティスト発表が楽しみで仕方ないんだけど、個人的に今回のフェス参戦の決定打になったのが、Death Cab For Cutie(デス・キャブ・フォー・キューティー)のアサインだ。彼らの詳細はHPのアーティスト一覧をチェックしていただき、彼らの何がいいかって、精巧に作られた音と、なじみのいいメロディ、ベンのなめらかで優しい歌声。
それを一番に感じられるのが「Soul Meets Body」とか「Black Sun」とかなのだろうけど、この連載が“今週聴いた曲”なので『Kintsugi』に収録されている「Good Help(Is So Hard To Find)」を。四つ打ちで彼らの楽曲の中ではかなりシンプルなサウンドだけど、ギターがキャッチーで耳なじみがいいのよ! イントロのカッティング、キャッチーなリフ、この曲は本当にギターサウンドがいい。ちょっとノレるダンスアンセムチックな、ひじょ〜うにデスキャブっぽくない曲です。
クリス・ウォラが脱退して初のアルバムだとかいろいろあるんだけど、それはさておき、ベンジャミン・ギバードが、ライヴでめちゃくちゃ揺れながら歌うところを久しぶりに観たい! 来年の正月が楽しみで仕方ないね。ちなみに、この曲を気に入ったら、「The Ghosts of Beverly Drive」はたぶんハマるはず。