オーディオストリーミングサービスSpotifyが、例年、年末に公開する「Spotifyまとめ」。
2023年によく聴いた曲を集めた自分だけのプレイリスト「My Top Songs 2023」では、この1年でどんな音楽を聴いたか、振り返ることができる。
Fine Onlineではアーティストや編集者、サーファー、モデルなど、各業界のキーパーソンにSpotifyまとめから今年1年を振り返ってもらった。
第18回目は、アーティストの阪田マリンが登場。
“ネオ昭和” をコンセプトに、ファッションやカルチャーを発信し、SNSで人気を博す彼女。テレビをはじめとしたメディア等でも今注目を集めている。
そんな彼女は2023年、どんな音楽を聴き、どんな日々を過ごしていたのだろうか。
阪田マリン
“ネオ昭和” をコンセプトに、ファッションやカルチャーを発信するアーティスト。ネオ昭和歌謡プロジェクトとして「ザ・ブラックキャンディーズ」というユニットを結成し、音楽活動にも取り組んでいる。
トップアーティスト
私は昭和カルチャーが好きで、昭和を今風に解釈した“ネオ昭和”の写真をSNSで発信しています。特に昭和歌謡は大好きで、なるべくレコードで聴くようにしているため、トップアーティストには入っていないですが、いつも繰り返し聴いていますね。
トップアーティストに入った上位3組は、毎年変わらずにランキングに入ってくるアーティストたちです。
トップに入ったクレイジーケンバンドは小さい頃にお父さんが車の中で流していて好きになって、家族で一緒に握手会やライブに行くぐらい大好きなアーティストだったんです。今年、「夢は剣さんに会うこと」とSNSで書いていたら、横山剣さんが昨年ツアーで大阪に来る際に、招待してくださって、お話する機会もいただけて、一つの夢が叶った年でもありましたね。
Mr.Childrenも両親が好きなアーティストで、中学生ぐらいのときにのライブに連れていってもらって衝撃を受けて。CDショップの閉店セールみたいなので、アルバムをみつけてごっそり買って、ずっと聴いていました。
高校受験のときは、そのCDをコンポでを毎日流して勉強をしていて、Mr.Childrenがいたからこそ頑張れたし、そのとき聴いた曲は今でも思い出に残ってますね。
椎名林檎さんは「幸福論」のMVをお父さんが流していて、それをきっかけにどっぷりハマって、MVのオマージュを自分で作ったりするほどで(笑)。今でもどの曲もまんべんなく聴いています!
音楽の聴くシチュエーションとしては大きく3パターンあって、気分が落ち込んでいるときはMr.Childrenを、自分に酔いしれたいときは椎名林檎を、幸せなときや仕事を頑張るときはクレイジーケンバンドをそれぞれ聴いていますね。
渡辺真知子さんの「ブルー」はハマるきっかけが、楳図かずおさんの美術展でした。美術展の入り口で「かもめが飛んだ日」が流れていて、楳図かずおさんの世界観とマッチしすぎていて、私、そこで感動して泣いちゃって……(笑)。
そこから渡辺真知子さんをどっぷり聴くようになって、特に「ブルー」がいい曲で、今年はよく聴いていましたね。
竹内まりやさんの「シングル・アゲイン」は、今年の私の心情とマッチする部分があって聴いていました。というのも、今は私、仕事を頑張る時期にしていて、「恋愛をしないで、一直線に仕事に向き合う」って決めているんです。
でもふと一人になって、寂しくなるときもあって、この曲は別れの歌でもあるんですが、歌詞と今一人の状況を勝手に照らし合わせて、余韻に浸っていましたね(笑)。
今年1年を振り返ると、本当にたくさんの仕事をさせていただいて、テレビをはじめ、メディア等にもたくさん出演させていただいて、充実した年になりました。
来年はアーティストとしてより一層音楽活動に力を入れていきたいですね。また、昭和歌謡にもまだ知らない歌がたくさんあると思うので、良い出会いをしていけたらいいなと思います!
写真/山元裕人 文/高山 諒