感染リスクの回避や運動不足解消だけでなく、趣味として生活に彩りを与えてくれるロードバイク。1度乗ってみると、その速さやペダルを踏み込んだときの推進力に驚くはず。でもあまりに種類や価格帯の幅がありすぎて、興味はあっても初心者にはハードルが高い……そう感じている人も多いのでは? そこでロードバイクデビューにピッタリな注目モデルを、自転車のプロに教わろう!
教わったのはこの人!
ラ・ルート編集長
安井行生さん
さまざまなメディアで執筆を行う自転車ジャーナリスト。現在は、自信が立ち上げた会員制自転車ウェブメディア“ラ・ルート”の編集長を務める
自転車選びの3か条はこれ!
①その自転車で何をしたいか決めておく
通勤、サイクリング、レースなど、用途によって適したモデルは変わります。目的をはっきりさせておくと、自分に合ったバイクが見つかりやすくなります。
②自分に合ったフレームサイズを選ぶ
ロードバイクには服や靴のようにサイズがあります。ショップに相談して、体形に合ったサイズを買いましょう。
③迷ったら見た目で決める
一番大切なのは見た目。ロードバイクは趣味の乗り物。スペックも大事ですが、もし迷ったら、最後はフレームカラーや見た目が気に入ったモデルを選びましょう
BIANCHI[VIA NIRONE 7 DISC]
シャープな走りが魅力です。
“チェレステ”と呼ばれる独特のフレームカラーで人気を博すイタリアのビアンキは、130年以上の歴史を誇る名門ブランド。「感度の高いアルミフレームに、悪天候にも強いシマノ製のディスクブレーキを搭載した、ビアンキを代表するロードバイクです。キビキビと走ってくれるので、通勤からちょっとしたツーリング、レースやイベント参加まで、幅広く使える万能な1台です」
ANCHOR[RL6D]
ロードバイクデビューに最適!
日本のスポーツバイクシーンをけん引するアンカーの、ロングライド向けモデル。「扱いやすい素直な特性のアルミフレームに、雨でも制動力が低下しにくいディスクブレーキを組み合わせた“RL6D(ティアグラモデル)”は、ロードバイクデビューに最適な1台です。快適性も高く、太いタイヤが装備できるので、ちょっとした砂利道も走れてしまいます。フレームカラーがオーダーできることも魅力です」。
JAMIS[RENEGADE S3]
ハードに使い倒す人にオススメ!
太いタイヤが付いており、舗装路だけでなくちょっとしたオフロードまで走れてしまう。そんな新しいコンセプトのロードバイク、“グラベルロード”が世界中で人気だそう。「グラベルロードの代名詞といってもいい1台です。フレーム素材はスチール(鉄)で、アルミやカーボンに比べると少々重いですが、そのぶん頑丈でラフに扱っても大丈夫。アスファルトでも野外でも、とにかくガンガン走りたい人にぴったりです」。
TREK[Émonda ALR 4]
カーボンフレームに負けない軽さです。
世界屈指の技術力を誇るアメリカンブランド。“エモンダ ALR”は、アルミフレームながらカーボンフレームのようななめらかな形が特徴。「快適性が低下しやすいアルミフレームですが、エモンダは高品質な素材を使っていて、快適性が犠牲になっていません。しかもペダルに加えた力を無駄にえず推進力に変えてくれます。これならカーボンフレームじゃなくていいかも? と思わせる性能です」。
クロスバイクも入門編としてオススメ!
“ロードバイクの前傾姿勢がちょっと不安”、“おもな目的が通勤ライド”。そういう人は、フラットハンドルのクロスバイクに目を向けてみよう。鋭い加速、軽やかなハンドリング、協力なブレーキ……日々の移動が楽しくなるはずだ。
CANNONDALE[BADBOY 3]
GIANT[ESCAPE RX 2 DISC]
軽量なアルミフレームにカーボンフォーク、2×9段変速、油圧ディスクブレーキというハイスペックモデルながら、価格を抑えた定番クロスバイク。「悩んだらこれ! と言いたくなるほど完成度の高い1台です」。