ヒップホップとも密な関係、キャンパスがみんなに支持される理由。

スウェードなどのレザーを使ったアッパーにスリーストライプスが際立つキャンパスは、上品な見た目に反して、ラフに使えるのがいい。音楽などカルチャーから着目した人が多いけど、もとを辿ればバスケにルーツが!


ADIDAS CAMPUS ‘1983
アディダス キャンパス ‘1983
1983年にフランス製のスニーカーとして登場する。ネイビー、グレー、バーガンディの3色がオリジナルカラーとしてリリースされた。当時から柔らかく、使い込むほどにアジが出てくるスウェードのアッパーとヘリンボーンのソールが採用されていた。10万9780円(ソーマ下北沢 03・3481・0307)
 

ヒップホップとのなじみも深い人気モデル

70年代にNBAプレーヤーたちがコートで使用していたシューズをベースに、1983年に誕生したキャンパス。コートでのスポーツやジムでのトレーニングに対応する靴として使われていた。さらにファッションアイコンとしても注目を集め、アーティストのビースティ・ボーイズが愛用したことで、人気が上昇。彼らのスタイリングに憧れる人は多く、デッドストックやユーズドを求めるスニーカー好きたちも急増したことで、その希少性が人気に拍車をかけたのだとか。アイテムのシンプルなデザインは、合わせやすいこともあり、復刻を重ね、ブランドを代表するアイコニックなモデルとなった。

キャンパスを支持する理由

スタイリスト・遠藤 寛さん
ビースティに憧れていた。
「ベンデイビスなどのワークウエアにキャンパスを合わせるスタイリングをストリートに持ち込んだのは、ビースティが原型かなと。そういうカルチャーのあ る一面もキャンパスの魅力!」

ジョイントワークス バイヤー・平石健人さん
古着との相性がめちゃくちゃいい!
「学生時代に映画を観ているなかで、キャンパスがよく出てくるのが記憶にあって。その後アパレルの仕事をするようになり、古着との相性のよさに気づき、欠かせない1足になりましたね!」

ミタスニーカーズ ショップスタッフ・松永珠樹さん
歩きやすくて日常使いに最適!
「もともとローテクスニーカーが好きですが、その中でもキャンパスを履くことが多い。シンプルかつシャープなフォルムは合わせやすいし、足なじみがいいので、歩きやすいんですよ」。

現行キャンパスにも熱視線を


オーセンティックな1足。アッパーのピッグスキンスウェードなど細部が、今のヘッズにもハマるマスターピース。1万5400円/アディダス オリジナルス(ミタスニーカーズ 03・3832・8346)


アーティストのクックとコラボ。グラフィックを描く際に跳ねるペンキなどをデザイン化した。1万3500円/アトモス × アディダス オリジナルス×クック(アトモスカスタマー 03・6629・5075)


2000年代のムードをキャンパスに落とし込みアップデート。この末尾に’00と記されるモデルは履き口やシュータンが厚く設計され、クッション性に優れる。1万3200円/アディダス オリジナルス(アディダスお客様窓口 0570・033・033)


写真/丸益功紀(BOIL)

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