年中アウトドアへ飛び出すアクティブ派は、大自然を相手にするため季節ごとに最適な道具を選ぶ必要がある。じゃあ一体、みんなどんなアイテムを冬の相棒にチョイスしてる?
今回は、中目黒のセレクトショップを営みながら、アパレルブランドのディレクションを務めるビン(BIN)のディレクターである阿久津さんにスノーボードをするときに持っていくものを聞いた。
まずはスペックを見て、全体のバランスを考える。
人の手によって整備されたゲレンデではなく、大自然の中を滑るバックカントリースノーボードや、地形に合わせて滑るスノーサーフスタイルをこよなく愛する。恐怖を感じることで常にアドレナリンが出ているアドベンチャー感や、手つかずのパウダースノーを滑る浮遊感がたまらないのだそう。ではそんな彼が、相棒としての道具選びで心がけていることとは。
「端的にいえば、機能と美しさ。スノーボードをやっていく中で、なにかしら不満が出てきたら、まずそれを解消してくれる機能を備えた道具を探します。で、そのアイテムを今の自分に加えることで、トータルとしてのバランスが取れているかどうか。そういった部分を検証しながら道具を選びますね」
この冬のライドに向けて調整したばかりの1枚!
雪山へ行く際の装備をまるっと収納できる!
いざという場面に備え、安全を確保する。
ドーム型だから、サッと装備できる!
街使いもできるカラーリングが魅力。
「過酷な環境にもレイヤリングで対応するため、ファーストやセカンドレイヤーの上でシェルとして着用しています」。単純にお気に入りのアウターを着て滑る気持ちよさもあるという
ベンチレーションにより、蒸れにくいのもイイ!
「パウダーを滑るとき、ウエストから雪が入らないのでパンツよりビブパン派。春先はシェルを脱いで、これ1枚で滑るのが気持ちいい」。やや浅めの胴まわりがお気に入りだそう
約80gと軽量ながら、明るいのが高ポイント。
「まわりが暗くなり、見えなくなってしまうなど緊急時用に常備しています。あとはナイター時に滑る際や、早朝からのハイクなどで使いますね」。夏の登山と兼用しているという
あまり使わないけど、準備はしておく。
「絆創膏や頭痛薬など非常用のアイテムは、一緒に滑っている誰かが山中で必要とする場面に備え、いつも持ち歩くようにしています」
写真/松下哲也、山元裕人、吉本光宏 文/関戸ナオヒロ 編集/辻廉太郎