ウインターシーズンに必要なのはこんなもの。【スノーボード編vol.2】

年中アウトドアへ飛び出すアクティブ派は、大自然を相手にするため季節ごとに最適な道具を選ぶ必要がある。じゃあ一体、みんなどんなアイテムを冬の相棒にチョイスしてる?

今回は、中目黒のセレクトショップを営みながら、アパレルブランドのディレクションを務めるビン(BIN)のディレクターである阿久津さんにスノーボードをするときに持っていくものを聞いた。

 

ビン ディレクター・阿久津誠治さん:中目黒にあるセレクトショップを運営するほか、アパレルブランドのディレクションも務めるなど幅広く活動。よく訪れる雪山は妙高や白馬

まずはスペックを見て、全体のバランスを考える。

人の手によって整備されたゲレンデではなく、大自然の中を滑るバックカントリースノーボードや、地形に合わせて滑るスノーサーフスタイルをこよなく愛する。恐怖を感じることで常にアドレナリンが出ているアドベンチャー感や、手つかずのパウダースノーを滑る浮遊感がたまらないのだそう。ではそんな彼が、相棒としての道具選びで心がけていることとは。

「端的にいえば、機能と美しさ。スノーボードをやっていく中で、なにかしら不満が出てきたら、まずそれを解消してくれる機能を備えた道具を探します。で、そのアイテムを今の自分に加えることで、トータルとしてのバランスが取れているかどうか。そういった部分を検証しながら道具を選びますね」

この冬のライドに向けて調整したばかりの1枚!

ゲンテンスティック(GENTEMSTICK)[ZEPHYR 160]
タフなライディングを可能にする安定感と、カービングの切れ味がポイントだそう。「大きいバーンや地形を狙う際に使用する。テールの粘りもあり、気持ちいい滑りを提供してくれます」

雪山へ行く際の装備をまるっと収納できる!

ディービー(DB)[THE DOUCHEBAG WHITEOUT]
真っ白なバッグは、長距離移動の際に特に役立つのだとか。「このケースひとつで2枚のボードとすべてのギアを運べる。ホテルなどでは、小さく丸めて場所を取らないのも気に入ってるポイントです」

いざという場面に備え、安全を確保する。

スミス(SMITH)[MAZE]
色と軽さがお気に入りだというヘルメット。「ツリーランなど危険な場所に入る際に着けることが多い。ゴープロを取り付けて友人を追撮し、旅の思い出を記録できるのもいいですね」

ドーム型だから、サッと装備できる!

エムエスアール(MSR)[LIGHTNING ASCENT]
「脱ぎ履きを容易にするパラゴン・バインディングを搭載しているので、スムーズに準備ができるのが嬉しい」。バックカントリーの際に必須なため、ザックにセットして持ち運んでいるのだそう

街使いもできるカラーリングが魅力。


「過酷な環境にもレイヤリングで対応するため、ファーストやセカンドレイヤーの上でシェルとして着用しています」。単純にお気に入りのアウターを着て滑る気持ちよさもあるという

ベンチレーションにより、蒸れにくいのもイイ!


「パウダーを滑るとき、ウエストから雪が入らないのでパンツよりビブパン派。春先はシェルを脱いで、これ1枚で滑るのが気持ちいい」。やや浅めの胴まわりがお気に入りだそう

約80gと軽量ながら、明るいのが高ポイント。


「まわりが暗くなり、見えなくなってしまうなど緊急時用に常備しています。あとはナイター時に滑る際や、早朝からのハイクなどで使いますね」。夏の登山と兼用しているという

あまり使わないけど、準備はしておく。


「絆創膏や頭痛薬など非常用のアイテムは、一緒に滑っている誰かが山中で必要とする場面に備え、いつも持ち歩くようにしています」


写真/松下哲也、山元裕人、吉本光宏 文/関戸ナオヒロ 編集/辻廉太郎

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