キャンプ好き10人に聞いた、焚き火を囲みながら聴きたい音楽。

キャンプ時に欠かせないのが焚き火。ボーッと火を眺めているだけで、不思議とリラックスできるんだけど、その気分をさらに高めてくれるのがチルなミュージック。ゆる~く浸りながら、燃えゆく火の世話に没頭すれば、日々のストレスなんかも忘れさせてくれるかもしれない。キャンプにどハマりした10人の選曲をご覧あれ。

①さらしものfeat.PUNPEE
星野 源

教えてくれたのは…?
コロンビア プレス 五十嵐将人さん

焚き火の雰囲気を邪魔しない
じっくり楽しめるラップ。

このコラボは、意外な組み合わせだなと思いつつも、歌詞の世界観やPVを見てどハマり。普段は焚き火の音や夜の森の音で十分なのですが、この曲は自然の音を邪魔しないので選びました。最初のピアノの伴奏からラップも、最後まで耳あたりがよく、たとえば家で焚き火動画を見ながらじっくり音楽を流すときにもぴったりの曲だと思います。普段のキャンプでは3、4人くらいの人数で囲む焚き火が好きで、食事を終えた後にリラックスしながら1日の楽しかったことや明日の予定を話し合うのが最高です! それと、自分が購入したキャンプ道具を使ったり、それを眺めながら焚き火したりすると自然と気分があがりますよね(笑)。

②Tom Traubert’s Blues
トム・ウェイツ

教えてくれたのは…?
ピープルショールーム 代表 山田昭一さん

ソロキャンプで心に響く放浪歌。

キャンプ中、結局料理をするので焚き火はマストですよね。炎を見る、薪の爆ぜる音を聴く。聴覚と視覚から心も癒してくれて、かつ暖もとれるから最強だと思います! そんな焚き火と一緒に聴くなら、本当にお金がなかったころ出合ったこの曲。酔いどれ詩人と呼ばれているトム・ウェイツのしゃがれ声で歌う放浪者の歌なんですけど、このどうしようもない男の感じが、当時はもちろん今も心に響きますね。特に、お前も俺と一緒に放浪しないか? という意味の歌詞が、ひとりの焚き火タイムに沁みます。 飲んだくれが歌う放浪者の曲なんて、愛にあふれてますよね! 

③イムジン河
ザ・フォーク・クルセイダース

教えてくれたのは…?
スタイリスト 松平浩市さん

フォークサウンドが揺れる炎と調和。

初めてこの曲を聴いたのは、『バッチギ』という映画で。ただ、それからあまり聴いていなかったのですが、3、4年前くらいにニューアコースティックキャンプに行ったときに、BRAHMAN/OAU のTOSHI-LOW さんがこの曲を弾き語りしたんです。ロケーションもあって、映画で聴いたときと全然違う印象で。それに高校生のときにすごく聴いていたアーティストさんというのも相まってとても感動しました。それから焚き火のときに、この曲を流したらすごくよくて。薪の燃える匂いだったり、ゆっくりと燃える感じだったりが、このフォークサウンドとすごくマッチしているなって。

④Close to You
細野晴巨

教えてくれたのは…?
ノルディスクキャンプサプライストア バイ ルート
リテールマネージャー 稲荷秀延さん

名曲のメロウなアレンジで
心穏やかに炎と揺れる。

原曲は、バート・バカラック作、カーペンターズの代表曲。それを細野晴巨さんの優しい歌声と珠玉のアレンジでカバーしたのがこの曲です。外の暗闇、焚き火の揺らめきを想像していたら、最初に脳裏に浮かびましたね。細野さんの大人のセンスが加わって、もう脱帽です。最近は晴れた休日の夕暮れ時に自宅のベランダでキャンピングチェアに腰掛け、お酒を飲みながら聴いて、メロウな気分に浸っています。ここに焚き火があれば最高ですね。そんなお供には、アコースティックな生歌やカントリーミュージックといったオーガニックなサウンドが合います。焚き火は複数人のときはトークが弾み、1人のときは心が癒やされます。

⑤よもぎ
NABOWA

教えてくれたのは…?
ペンフィールド スポーツ ウエアインク
企画MD 村上 尭さん

遊び尽くした日の終わりにひと息。

これは、静かで落ち着いていて、ぼーっとできる曲。気心の知れた友人たちと昼 にキャンプサイトでさんざん遊び、夜はお酒と楽しい会話で盛り上がった後「今日も1日楽しかったな~」と、少し落ち着きたいときにかけています。焚き火のパチパチ音とあいまって、心地よい雰囲気にしてくれますね。日々の忙しい時間から解放されて、このままここでのんびりしていたいな~とリラックスできます。ほかにも日中は80年代や90年代の懐かしい曲で盛り上がり、夜はインスト系でのんびりしたり、テクノをかけて踊ったりしています。かける曲によってその時代について友人と話したり、思い出を語ったりできるので、音楽は大切なツールです。

⑥honey silence
OLAibi

教えてくれたのは…?
美容師 廣岡達也さん

森に溶け込むように、自然を感じる。

これは東京を離れて森に住まう音楽家、OLAibi が森の中で暮らしていくなかで生まれたアルバムの楽曲。静かに聴こえてくるのは、小さな太鼓、カセットテープ、古いミニ鍵盤、声、だけ。日が落ちて暗くなるころに聴くと、鳥のさえずりやさまざまな楽器の音があいまって森や自然に自分自身が溶け込んでいくような、どこか違う世界にいるような、そんな感覚になれます。徐々に暗くなる夕暮れ時、焚き火を前にほっとひと息コーヒーを飲みながら、この曲を聴いて景色を眺めると最高です。頭を真っ白にして、日々の日常の喧騒を忘れてリフレッシュできる。何も考えず無になれる時間を作ることができるのは、焚き火の魅力だと思いますね。

⑦Modal Soul feat.Uyama Hiroto 
Nujabes

教えてくれたのは…?
モスコ PR 川嶋義宜さん

ジャジーなヒップホップと
ピアノの旋律でチル。

ジャパニーズジャズヒップホップのパイオニアというべきNujabes。ヒップホップにどハマりしていた学生時代に衝撃を受けた、まさに青春時代が鮮明によみがえる1曲です。彼の音楽はどれも美しいサウンドで、焚き火動画であれどチルするには最高。なかでもこの曲は、疾走感のあるトラックとピアノの優しい旋律で、まさにもってこいです。ふわふわと気持ちのよい高揚感でお酒もたまらず進みます(笑)。いい時間をさらに楽しくしてくれる、音楽は最高のツマミみたいなものかもしれませんね。みんなとわいわいひとしきり遊んだ後に、のんびり焚き火を囲みながらこの曲を流しつつ、しっぽりと飲み直す感じがたまりません。

⑧こころの花
OAU

教えてくれたのは…?
ジーアールエヌ アウトドア
ディレクター 立元 真さん

壮大な情景が浮かぶサウンド。

TOSHI-LOWさんの声、歌詞、メロディがなんといってもいいですね。これはニューアコースティックキャンプというフェスのテーマ曲で、聴くだけでその場の情景が浮かんでくる曲だと思います。やっぱり、焚き火にはアコースティックな曲が合いますね。特にこれは壮大なスケールのカントリーフォークとアイリッシュのアコースティックミュージックで、多数の楽器のストリングスもすてきです。お酒ときれいな空、マジックアワーの焚き火に勝るものなしですね。それも、秋冬キャンプの寒くなってきた時期の焚き火は特に。お酒もさらにおいしくなります。ぼーっとできるし、火をいじるのは小さいころから変わらずワクワクして楽しいです。

⑨Naga
細野晴巨

教えてくれたのは…?
ビュートリアム鎌倉小町店
エリアマネージャー 増山大輔さん

東南アジアの大自然を連想させる。

焚き火のときはゆっくりした会話とその場の空気を楽しみたい。このアルバムはテレビ番組のサントラを再編成したものなので、会話の邪魔をせず、静かに気分を高めてくれます。環境音楽、アジア瞑想音楽、ニューエイジ・アンビエントなどのカテゴリに入る感じですかね。聴くと、東南アジアの大自然が思い浮かびます。ガムランのような民族楽器の音が心地よく、中盤から遠くで響く太鼓の音が焚き火にマッチ。自然の音もサンプリングされているので、現実の音と音楽の音との境界線がなくなり、焚き火を見ながらアジアの湿気のある森の中に飛ばされますよ(笑)。ちなみにキャンプ時は余計な心配をせず楽しみたいので、虫よけスプレーを必ず持参しています。

⑩Stand by Me
ベン・E・キング

教えてくれたのは…?
パーヴェイヤーズ 代表取締役 小林宏明さん

焚き火と音楽が心の壁を
取り払ってくれる。

青春映画の代名詞『スタンド・バイ・ミー』の主題曲。どこまでも続く線路へ仲間と旅に出る最初のシーンは僕が旅にはまるきっかけになった原体験ともいえます。クリスが真っ暗の森の中、仲間と寄り添い、焚き火を囲みながら自身の暗い過去を泣きながら語るシーンはいまなお胸に焼き付いていますね。特にストリングスの間奏の場面が焚き火の映像と僕は重なり、好きです。現代社会に生きている僕らは、日々何かしらのかけ引きの連続でその日を生きていると思います。この曲を聴きながら、気心の知れた仲間たちや家族と焚き火を囲むというシチュエーションがある種、人為的に生まれた壁を取り払ってくれる、そんな気がします。


文/ニッセンシュウ Photo by Aflo

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