日頃、アクティビティを楽しむオトコの大人たちはどんな週末を過ごしているのだろう。フィールドを広げて遊んでいる彼らの1日を知ることができた!
思わず時間を忘れて、サーフィン三昧。
昔から海が好きで1人でビール片手に海水浴へ。海を見ているだけじゃもったいないと思い立ち、サーフィンを始めて今では15年目。普段は鵠沼海岸で入水することが多いとか。「毎週末、朝の4時に起きて、潮まわりや風、波を見ながらスポットを選ぶんです。基本的にクルマで移動しているので、場合によっては茅ヶ崎に行くこともあります。波ってオフショアだとうねりがきれいなんですけど、オンショアだとうねりがバラけがちで。湘南だと、昼時から南風が吹きやすいので午前中の内にがっつり入ることが多いですね」。だが、時には思わず時間を忘れて夕暮れまでいることもあるそうだ。「気分によっては、8時間くらい入っているときもありますよ(笑)。そういうときは途中で用意していたご飯をクルマの中で食べて、仮眠してからまた波に乗って。海から上がるころには、サンセットを眺められる。こうして美しい景色が見られるのも、僕がサーフィンを好む理由の1つなんです」
人が少ないエリアで、友人たちとグルキャン。
大学生のころに行った、フジロックでキャンプにハマった村上さん。「がっつり3泊4日でキャンプしたのが楽しくって。卒業後、社会人になってからギアを買い揃え始めましたね」。始まりが友達とのキャンプとあって、普段もグループキャンプが多いそうだ。「春から秋にかけて月2~3回ほど行きます。キャンプ場は、基本的に人が少ない九十九里などを狙って行きます。そこでフリーサイトを取って、気の置けない友人たちとお酒を飲んで、ゆったりと過ごしていますね。もはやキャンプは居酒屋感覚です(笑)」。仲間と一緒に行くことで、新たな発見があるのもキャンプならではだと話す。「自分たちでイチから準備するので、性格が出るんですよね。普段のんびりしている人が、実はすごく気をつかえたりと知らなかった一面が見えるのも楽しいです」。今ではキャンプ歴16年にもなる村上さん。ギアは安価なものも選ぶんだとか。「流行りの高価なものはもちろん便利ですが、あえて不便さを味わうのが好きです(笑)」
のんびりとサップを楽しむスタイル。
キャンプやサップが楽しめるライジングフィールドを運営し始めたタイミングで、サップに興味を持った太田さん。「秋くらいの季節に、長野県の青木湖でサップをしたんです。そのときの紅葉が水面に映っていてすごくきれいで。それから絶景見たさでハマっていきました」。基本的にキャンプや釣りの延長線上でサップを楽しむことが多いという。「地元に鵠沼でサップフィッシングしたりしますね。少し船が出るだけで釣果が全然違っておもしろいですよ。たまにクルマで遠出して、キャンプがてら福井県の鶴賀にも行ったり。海がきれいなので魚がおいしいんです。僕は食べられる魚を釣るのが目的なので、もってこいの場所ですね」。普段デュアルライフを送る太田さんが、軽井沢にいるときは青木湖でサップすることもしばしば。ここでは特にのんびり過ごせるという。「青木湖ではモーターボード系が禁止なので、すごく水面が穏やかなんです。のんびりと景色を眺めることができる大好きな場所になりました」
長いブランクを経て、釣りを再スタート。
幼いころはほぼ毎日釣りを楽しんでいたが、数年前までは足が遠のいていた。ところが3年前に取引先の企画で、バス釣りをしたのがきっかけでマイブームが再燃。「何十年ぶりかで釣りのおもしろさにまた気づけた日でした。今では車内の釣り好きを集めて、レイクシーカーズというバス釣りチームを作るくらい夢中になっていますね」。そんな仲間たち3~4名で、釣りに行くことが多いとか。「2週間に1回くらいのペースで行っています。いつも全員ポイントごとにバラけるのでラインやお昼休憩で釣果の共有をしていますね。そこからまた作戦を練り直して、各自ルアーを投げています」。だが村手さんが一番楽しいと思うのは釣れる瞬間ではないという。「僕が思うのはファッションと一緒で、釣りに行く前なんですよ。持っていく道具や、服装、スケジュール立てをする時間が一番楽しいんです。というのも、何パターンか考えた作戦が当たって、成果が出るまでのプロセスに魅力を感じます。これからもっとパターンを極めていきたいですね」
長距離ドライブが好き!車中泊もなんのその。
もともとBMW1シリーズに乗っていたが、仕事や趣味の関係でジムニーに乗り替え。リフトアップやデルタフォースにカスタムした愛車で、ロングドライブを楽しむそうだ。気づいたら1年3万5000キロも走っていたとか。「休日はよく長距離ドライブをしていますね。住んでいる大阪から埼玉まで行った後、静岡のふもとっぱらまで戻って1泊したこともあります。そのくらい運転が好きなので、全然苦じゃないんですよね。眠くなったらミスターチルドレンをかけながら熱唱して眠気を飛ばしています(笑)」。そんな田中さんがドライブで目的とするのは、訪れたことのない土地で絶景を見ること。泊りがけでも向かうのだとか。「初めての場所って新鮮じゃないですか。なので、道中の立ち寄ったことのないPAなんかも必ずインしていますね。目的地に着いたら、広大な景色のなかクルマを停めて、絶景を眺めながら寝るのが好きで。もはやキャンプ感覚で車中泊を楽しんでします(笑)」
毎週末、上野公園をトレラン仲間と走る。
日頃都内でトレイルランニングのためのトレーニングを行っている吹田さん。「友達がフランスのモンブランで行われるUTMBで走った時の写真を見て、この絶景を見たいと思ったんです。だけどUTMBの出場権を握れるのは、100キロのレースを3回完走した者のみで。まったく未経験者だったのですが、勢いで初めから100キロにチャレンジしたところ早くも挫折を味わいましたね(笑)。その後いくつかの大会で完走して、2018年には念願のUTMBで171キロを完走することができました」。その非日常的な体験や景色の虜になった吹田さん。現在はトレラン仲間のサークルなどで、体の基礎作りを行う。「朝の6時半に上野公園の噴水前で仲間と待ち合わせをして、ラジオ体操をするところから始まります。トレランの練習をするときは、あえて土のある場所や階段を。気楽に走りたいときは不忍池を3周してから上野公園を何周か走ったりとその日によってメニューを変えてますね。その後は体幹トレーニングをして、近くの喫茶店でモーニングをするのが週末のルーティンです」
水中の地形で見える景色も変わってくる。
「15年ほど前に、インドネシアに遊びに行った時、クルージングしていた船から海へ飛び込んだことがあって。結構な高さからダイブしたので、体が思いっきり深くまで沈んでいったんです。その瞬間の海の中がきれいで、もっと長い時間潜っていたいと思ったのがスキューバダイビングを始めたきっかけですね」。それからサイパンでライセンスも取得した佐藤さん。まとまった休みがあれば、海外に行くことが多く、デイトリップでは千葉の館山までよく潜るそうだ。「東京湾は遠浅な地形がずっとあって、突然がくんとドロップオフする場所があっておもしろいんです。というのも浅瀬にはプランクトンで集まった魚などがたくさんいるのですが、水深が深くなると魚が姿を消してしまう。一気に景色が変わるのでお気に入りのエリアですね」。館山には、水深12mのところに鳥居があり、海底神社と呼ばれているスポットもある。「一昨年その辺りで、アジ玉といわれるアジの大群を見た時は、美しくてとても感動しました!」
スケートを楽しみながら動画撮影も欠かさない。
平日は夜勤務で、鉄道のメンテナンス業務を行う。都立大学にあるスケートボードショップ タツミ屋のチームライダーでもある。
15歳のころから始めたというスケートボード。雑誌でたまたま取り上げられていたスケーターのルックスにひかれたのがきっかけだったとか。「軽い気持ちで始めたのですが、誰にも合わさずに自分のペースでできるのが楽しくって。団体行動が苦手な自分にとってはぴったりなスポーツだったんですよ」。今でも週3回は、駒澤公園や大蔵公園で滑っているという。「駒澤公園は一番慣れ親しんだパークなので、今でも通っていますね、人気のパークなのですが、ローカルの人たちもいたりしてなんとなくゆるくて平和な雰囲気があるんですよね」。そんななか、駒沢公園が閉まってしまったこおもあり軽い気持ちでスケートボードのユーチューブを始めたそうだ。「スケートボードは日々できなかったトリックができるようになった瞬間が楽しかったんです。ただユーチューブを始めてからは、目的のトリックが撮れたときに一番テンションが上がりますね(笑)」
近所を散策できる街乗りメインの相棒。
キャンプ場や建材店、アパレルのアウトドアレーベルのPRとマネジメント業務がメイン。スケジュールは基本、土日を休みにしている。
15年前からいろんな種類の自転車に乗ってきたという勝山さん。「昔はピストバイクを乗りまわしてた時期もありました(笑)。今はクロスバイクに落ち着いて、近くの公園や多摩川、スーパーへ行ったりと完全に街乗り派ですね。なので基本的に片道20キロ圏内の近郊を走ることが多いです。普段、平日の移動はクルマだからこそ、休日にクルマでは行けないような浅草の路地裏に入ってみたりして。新たな景色やお店との出合いがあって楽しいですよ。そしてラフに走れる気軽さがいいですよね。バイクやアウトドアの道具と比べて、部品も安かったりするので、ちょっとお金をかければ自分好みになるのも魅力です。」今は街乗りメインだが、時間があれば輪行にトライして遠出してみたいそうだ。「奥多摩とか秩父の自然がある場所に行きたいですね。帰りはクルマと違い、停めた場所に戻る必要もなく、そのまま最寄り駅の電車に乗り込めばいいので気ままに楽しめそうですよね」
非日常的な体験と、景色を味わえる。
小さいころからスキーは趣味であったが、バックカントリースキーを始めたのは現在の会社に入社後。「会社の仲間に誘われたのがきっかけですね。スキー場以外のところで滑る感覚を知りたかったんです。実際に滑ると、森林を抜けた瞬間の足跡一つない雪原の美しさや、凍った湖の上を歩けることに感動しました。非日常的な体験に心奪われてしまいましたね」。それからシーズン中は2週間に1回は行くほどになった小野さん。最近では、毎年同僚と一緒に行くスポットがあるという。「春になると北アルプスにある蓮華温泉に行くのが恒例になっていますね。ここは冬になるとバックカントリースキーでしか行けない場所にあるんですよ。まず山を登って、谷を下ったところにあるのですが、行きで4時間はかかります。目的地に着いたら露天風呂に入って、ご飯を食べて、1泊。バックカントリーは登山と違って下りは滑れるうえに、障害物も雪に埋まるので、その分行ける範囲も広がるんです」