7月22日(土)〜23日(日)の2日間にわたり、琵琶湖のマリーナリゾートにおいて国内最大級のウェイクサーフィン大会が開催された。今年から新たにスタートしたシリーズ戦の2戦目となる今大会は、出場選手もヒート数も過去最大級。そして、そのビッグイベントに『Fine』も協賛。気温も気分も波も(?)最高潮だった本大会の様子をお届け。
今回、琵琶湖のロータリーピア88で開催された“センチュリオン・ウェイクサーフ・ジャパン・オープン2023(CENTURION WAKE SURF JAPAN OPEN 2023)”は、世界1の波を作り出すといわれるセンチュリオンボートが新たに立ちあげた競技団体“ワールドシリーズ・オブ・ウェイクサーフィン(WORLD SERIES OF WAKE SURFIN)”のジャパンシリーズ第2戦。
開催地がウェイクサーフィンの聖地ということもあって、多くのスポンサーが協賛。また、世界ランキングにかかわる重要な大会ということもあって、国内のトップ選手はもちろん、海外からもプロライダーたちが大集結。アマチュア、ユース、マスター、セミプロ、プロの5クラスに分かれ、総勢80人の選手が出場する1大イベントになった。
とりわけ注目を集めたのが、プロメンのサーフとスキム。短めのフィン付きボードでマニューバーやエア系トリックを繰り出すサーフに対し、フィンなしボードでスピン系トリックを繰り出すスキム。この2クラスにはウェイクの本場、アメリカから10代の若手プロたちも出場。スタイリッシュかつパワフルな技を連発し、会場のボルテージも上がった!
競技方法は水面に浮かべられた2カ所のブイの間、約500mを往復して技を競い合うというもの。片道で2回落ちたら、その時点で片道分の演技は終了。採点方法はリスク度や完成度など、5項目に対して各10点満点で評価され、ジャッジ3人の合計点で順位が決まる。
ここまではなんだかハードルが高そうだけど、ビギナーやキッズのクラスもあるので誰でも気軽に参加できる。ちなみに、このようなトーイングスポーツのなかではウェイクサーフィンが最もボートのスピードが遅く、実は安全なアクティビティ。おまけに個人競技ではあるもののボートのすぐ後ろで演技をするため、乗船したメンバー全員で盛り上がれるのも醍醐味だ。だからなのか、大会といってもピリピリした雰囲気はいっさいなく、参加者全員がフェス感覚で2日間の大会を思いっきり楽しんでいた。
スポンサー数とともに大会の注目度を裏づけていたのが、出店ブースの数。ムータやバンデル、センチュリオンボートなどの常連のほか、サングラスやライフジャケットのブランドなども多数参加。さらに今回はスイスの老舗時計ブランド、エドックスも出店。大会の直前に発表したムータとのコラボモデルを展示し、選手たちから注目を集めていた。
また、会場には電動モーター搭載のジェットボード、ラディンの試乗ができるエリアも。大会スタッフや選手たちも、ヒートの合間に次世代の水上ギアを楽しんでいる姿が見られた。
今大会の期間中は最高の天気に恵まれ、2日目の最終ヒート、プロウィメン・サーフのファイナルも日暮れ前に無事終了。ヒート終了後には“ポンツーン”と呼ばれる浮き桟橋で健闘を称えあっている姿が印象的だった。
すっかり暗くなってから行われた表彰式では、ど派手なシャンパンファイトが行われ、楽しかった2日間も幕を降ろした。ちなみに次回のジャパンシリーズ最終戦は9月3日(日)に名古屋の“マリーナりんくう”で開催予定だ。一般のギャラリーも観戦できるため、あの臨場感をぜひ肌身で感じてみてほしい!
写真/丸益功紀(BOIL) 取材・文/荻原嘉人 撮影協力/センチュリオン ボート ジャパン