CATCH THE WAVE 〜人生の波に乗る!〜 人物列伝 FILE#5

柔術の偏ったイメージに対する気がかりから始めたというブランドが今や大会スポンサーにあるまでに成長を遂げた。そんなブランドを1から立ち上げた堤さん曰く、ちょっとした気がかりにチャンスは潜んでいるとのこと。彼の考え方を知れば、人生の新たな道が開けるかも!?

 

お話を聞いたのは……

SWEEP
堤 達生さん

住:東京都渋谷区千駄ケ谷4-24-15 1F
HP:sweep.love/
Insta:@sweep.jiujitsu

 

柔術をスポーツとして
より親しみやすいものに。

アート作品や服が飾られる、まるでギャラリーのようなスペース。今回紹介するスイープ ジュウジュツアカデミーは、7月にオープンしたばかりの柔術スタジオだ。運営するのはベンチャー・キャピタリストとして活躍する堤達生さん。投資家が格闘技道場を開いた経緯とは?「独立した40歳から健康を意識し始め、筋トレにハマり、ボディメイクコンテストにも出場したことも。ただ次第に飽きてきて……見せる筋肉よりも使える筋肉にしたいと思っていたころに柔術と出合いました」
最近アメリカで大流行、日本でもじわりと人気が出てきた柔術。特に企業家や俳優がハマっているようだが、その魅力とはなんだろうか?「相手の先を読み切り、仕掛け、時にはあえて受けて。思い描いた戦略どおりにことが進み、勝った瞬間は格別ですね。もちろんカラダを使うので肉体も鍛えられますが、頭脳のトレーニングとしても優秀。投資や経営に通じる点もあるんですよ」

始めたころは、週2で道場に通う程度だったが、ある大会で負けたことが悔しく、そこからは日々柔術のことばかりを考えていたんだとか。「下手すれば週7で道場に出向くこともあったかも(笑)。で、そこまで熱中すると、だいたいが暗い地下にある道場や龍がプリントされたコワモテなウエアといった、柔術の偏ったイメージが気になりだして……。そんな柔術の印象を自分の手でひっくり返してやろう! と思い、まずアパレルから手掛け始めました」
〝覆す・形成を逆転する〞といった意味を冠したアパレルブランド、スイープのアイテムは、大人が街中でも着られそうなシンプルさが魅力。その立ち上げから1年、ブランドの哲学をそのまま具現化した道場こそが、前出のアカデミーだ。「アイテムはすっきりとしたデザインがいいと言われますし、スタジオも清潔感があって入りやすいと好評ですね。ちょっとカラダを動かしたいなと感じたとき、気軽に参加できる。そんな存在になりたいですね」

最近はブランドとして大会のスポンサーを務めるほど。堤さんがどハマりする柔術というスポーツの偏見や近寄り難い印象を覆すべく、投資家としてもベットしているようだ。「ウェルネスの一環としても効果的な柔術。その魅力を多くの人に知ってもらえたら、何よりですね」

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