「その服、いいじゃん!」って言われたときに、何もしゃべれないときの空気が少し気まずいし、何か歯がゆかったりする。だからそんなときのために、“ちょっとだけ”、本当に“ちょっとだけ”語れるものを用意しておくのはどうだろう?
つまり“話のタネになるアイテム”。そんなアイテムを週1でセレクトショップのみなさんに提案してもらおうというのが、この企画。初回は「話のタネになるTシャツ」をテーマに、フリークス ストアのプレス・片岡佑太さんが登場。3週にわたり、Tシャツについてだべる。
ーーそういえば、今年のグリーンルーム(GREENROOM FESTIVAL ’24)は行きました?
昨年に引き続き、今年も出展していたのでもちろん。あとは、フリークマグ(FREAK MAG.)という自社メディアで取り上げるための来場者スナップだったり、フェス協会と子どもの難聴対策の取り組みをやっていて、イヤーマフの提供などをしました。
ーーフェスは音が大きいからね。あのライヴ音がいいんだけど、発達期の耳にはちょっと刺激的ですよね。
そんな感じで、今回初の取り組みとしてイヤーマフを提供しましたね。あとはもうひとつ、ジョナス・クレアッソン(JONAS CLAESSON)とのコラボの存在は大きいですかね。
ーーグリーンルームでジョナスとのコラボの影響が大きいってどういうことですか?
昨年ジョナスとコラボしたこともあって、今年はいい場所でブースを広げられたんですよ。ジョナス自身も出展していたので、そこの親和性もあってだと思うんです。
ーーラッキー! それでもって今回提案してくれたのが、ジョナスとのコラボ。ということは、昨年のもの?
いや、さすがに今年のものです(笑)。昨年はとりわけ大きく打ち出すわけもなく、少量でやっていたんですが、今年の春夏からは全店展開です!
ーーたしかに彼の作品といい、ライフスタイルはアウトドアと密だから、フリークス ストアとフィットするものがありますよね。
スウェーデン出身で今はシドニーに拠点を置いて、アートの制作だったり、キャンプやサーフィンだったりをして。日本の知名度は低いかもですが、グローバルでの人気はあるアーティストですよね。
ーー作品に北欧っていう雰囲気をそこかしこで感じ取れるんですよ。
“華やか”というより、ユニークな視点で描かれる、ポップでキャッチーなタッチの作品が多いですよね。
ーーだから、一目惚れしやすいんだろうなと。グリーンルームで展示されていても、グッとくるものがある。それで、そんな作品をプリントしましたと。
それもあるんですけど、順を追っていきたいです(笑)。今回、3つのコレクションで展開していて、まず紹介したいのがサンシャインコレクション。フリークス ストアのために、書き下ろしてもらったロゴやアートをプリントしています。さらに、リバーシブル仕様になっていて、1着で2着分着回しできるよと。
ーー裏面のほうは、だいぶ縫製剥き出しだけど。
1時期、B面(裏面)で着る的な流れが少しあったじゃないですか。ミリタリーのライナーを上着として着て、スペックタグ剥き出しみたいなそういうノリ。B面でもちゃんと外面よくロゴだったりは、ちゃんと正体にプリントしています。
ーーボーダーの配色もそれっぽい感じだね。そういうデザインの意向ってジョナス自身が決めているんですか?
ものづくりに関しては、フリークス ストアがすべて担っていますね。ただ、キャンプやヴァンライフ、サーフィンといった、彼のライフスタイルから着想を得て、それに合った素材選びや付随する機能だったりを充てています。それはこのコレクションに限らずって感じです。
2つ目が、オリジナルコレクション。ジョナスの代表的なアートワークをそのままプリントしたやつ。
ーーこれが1番、ジョナスを感じられるよね。彼の作品で有名なジンベイザメのアート。
こっちはサンシャインコレクションと異なり、アートピース的に着られる1着。サイズ感はフリークス ストア仕様でほどよくデカめになっていますね。
ーーそして最後がこれですね。
3つ目がアクティブコレクション。サンシャインコレクションが、リバーシブルで旅でも着れるもの。それに対して、これはビーチで重宝するラッシュガード的なノリのアイテムです。速乾性のある生地で伸縮性があり、動きやすい。マリンスポーツだったり、シンプルに海へ遊びに行くときに便利ですね。
ーーアーティストフィーチャー系でここまで生地を変え、デザインを変えて展開することってなかなかないですよね?
そうなんですよね。アクティブはもちろんだけど、サンシャインとオリジナルもボディが違う。サンシャインはヘビーウェイトのコットンで、オリジナルはコットンうすめ。しかも、それぞれでカラバリも3色以上と、ちゃんと別注っぽい感じに仕上がっていますね。
ーー昨年の比にならないラインナップじゃないですか?
5、6倍以上はやっていますね。それ以外にもこういうシャツとショーツのセットアップだったりもやっているので。
ーーすごい気合いだ。でも今回はTシャツ企画なので、ブレるからやめてください。
そもそも、昨年の12月の展示会でけっこうデカデカとやったんですけどね。「おっ」みたいなリアクションが来ると思ってたのに。
ーーあっ、その展示会、行ってないや。
次回、『スター・ウォーズ』はエピソード1から見ると、理解に追いつくまでちょっと時間がかかるです。