2025年9月6日(土)・7日(日)の2日間、等々力緑地で初めて開催されたRHYTHM AND RIDE MUSIC FESTIVAL。ステージの前で踊る人、芝生に腰を下ろし音に浸る家族、フードやマーケットを行き来する来場者。それぞれが自分のリズムで楽しむ光景が広がっていた。フェスの熱量を持ちながらも、会場の空気はやわらかく、押し付けがましさのない“ゆるさ”が魅力になっていた。

アーティストの響きと観客の空気。
初日には BONNIE PINK、SPECIAL OTHERS、Lucky Kilimanjaro、LUCKY TAPES などが登場。地元・川崎ゆかりの SPECIAL OTHERS は、地元開催にふさわしい一体感を生み、観客を大きく揺らした。
2日目は Original Love、PES、bird、TENDRE、Michael Kaneko、Aile The Shota らが出演。世代やジャンルを超えて、ポップス、ソウル、R&B、クラブサウンドまでが丁寧に並ぶラインナップは、幅広い層が音を共有できる構成になっていた。

家族で過ごせる“余白”のあるフェス。

出店者スナップから見えるもうひとつの楽しみ。
音楽の合間にブースを巡るのも大きな楽しみだった。ここでは実際に会場で出会った出店者を紹介する。

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オンラインでリメイクアイテムを展開。通常は客ごとに色を選んでもらうが、今回は在庫販売。オリジナリティある一点物に自然と視線が集まる。
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ベースとなるアイテムを選び、六百種以上のワッペンを自由に貼り付けられるワークショップ。カスタマイズの楽しさに多くの人が足を止めた。
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チョークボーイや伊達努などストリートアーティストのアートを落とし込んだ手ぬぐいを販売。およそ五十種類のラインナップが、色と柄の多様性で来場者を魅了した。
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葉山でチャイとコーヒーを提供する店。今回はアパレルやスケートボード板を使った靴べらを扱うショップと合同出店。ドリンクと雑貨が交差する独自のブース構成が印象的だった。
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川のそばに育まれる文化をインスピレーションにしたアパレルを展開。自然と都市をつなぐ空気感を、日常に馴染む服に落とし込んでいた。
初開催ながら運営はスムーズで、音楽とカルチャー、そして来場者の生活感が違和感なく混ざっていた。「都市公園で開かれるフェス」という新しい形は、日常と非日常をつなぐ可能性を示していた。また来年も等々力に、この“ほどよい自由”が戻ってくることを期待したい。
開催情報
イベント名:RHYTHM AND RIDE 2025
日程:2025年9月6日(土)・7日(日)
会場:等々力緑地 特設会場(川崎市)
出演:BONNIE PINK、Original Love、SPECIAL OTHERS、Lucky Kilimanjaro、LUCKY TAPES、PES、bird、TENDRE、Michael Kaneko、Aile The Shota、SHINICHI OSAWA、沖野修也、DJ KAWASAKI、DJ KENTA ほか計24組











