音のよさやモノとしての味わい深さが改めて認識され、レコードの注目度が再燃してきた。だから音楽が好きな大人たちは、いいレコードを探しにいい店に集まるってわけ。さて、彼らはどんなスタイルを選び、どんな音楽を聴いているのだろうか?
フェイスレコード
1996年に渋谷でオープンし、2011年にレコードの聖地、シスコ坂へ移転。かつては輸入中古版のブラックミュージック専門店だったが、現在は日本人アーティストの作品など国内盤も精力的に取り扱う。
住:東京都渋谷区宇田川町10-2 新東京ビル301
☎03・3462・5696
営:13:00~20:00
休:不定休
HP:www.facerecords.com/shop
右:中村憲翔さん
「ここは安い盤でもセレクトがよく、探すのが楽しいですね」とレコード探しに没頭。肩ヒジ張らないチャンピオンのスウェットパーカで自由に過ごす。
こんな音楽が好き!
アイズレー・ブラザーズ、レモンD
ディスコやジャングルといったダンス系からアイズレー・ブラザーズのようなソウルまで幅広く聴く。
左:堀 晃輔さん
古着のTシャツとカーディガンをサラっとこなし、友人と訪れた。フェイスレコードではソウルや和モノの名盤を探すという。
こんな音楽が好き!
トム・ウェイツ、ライ・クーダー
ソウルフルな音を好み、最近は伝説的シンガー、キャプテン・ビーフハートに魅了されている。
右:小林 壌さん
クロススティッチのパーカを気負わずに着こなし、リラックスムードで音楽探し。「レコードは生音感が感じ取れる特別感がいいんです」
こんな音楽が好き!
ピート・ロック、フェラ・クティ
ヒップホップやファンクなど、ブラックミュージックには背景も含め魅了されているという。
中:亀山有根さん
オーバーサイズニットに古着屋、喜楽で手に入れたニットキャップを合わせ訪れた亀山さん。ここのソウルやファンクのセレクトがお気に入りだ。
こんな音楽が好き!
スラム・ヴィレッジ
好きなジャンルはヒップホップ。特に90年代が中心だ。「最近はクラウトロックもよく聴きますね」
左:飯嶋佑己さん
イザで購入した服で全身を統一した店長の飯嶋さん。訪れた仲間に「同じ状態のものがないからいいんだよ」とレコードの魅力を伝えていた。
こんな音楽が好き!
ハイエイタス・カイヨーテ、エリカ・バドゥ
音楽に日々触れる飯嶋さんはハイエイタス・カイヨーテのような新進気鋭のバンドに注目している。
シティカントリーシティ
サニーデイ・サービスのヴォーカル、曽我部恵一がオーナーの店。カフェとレコード店が融合しており、音楽を選びながらお茶をすることができる。セレクトされるレコードはダンス系から和モノまで幅広い。
住:東京都世田谷区北沢2-12-13 細沢ビル4F
☎03・3410・6080
営:12:00~翌1:00 土・日・祝11:00~
休:水曜 祝日の場合は翌木曜
HP:city-country-city.com
右:尾関太一さん
音楽好きらしくDJバー、シブヤコアラのTシャツを着用。お気に入りだという80年代のバンド、ESGのレコードを見つけ満足そう。
こんな音楽が好き!
プリンス・トーマス
ハウスを中心に聞くという尾関さん。「最近はイスラエル出身のレッド・アクシーズが気になります」。
中:ニッセン・ジョージ・ヒカリさん
メタファー…のアウターを中心にブラックコーデ。グロウアラウンドで購入したニューエラのキャップでカジュアルに昇華した。
こんな音楽が好き!
PAWSA
DJ活動もするジョージさん。PAWSAのようなハウス系トラックメーカーがお気に入りだ。
左:ニッセンシュウさん
プロップスストアで購入したメトロポリタン美術館のスウェットでゆったり。リーバイスの褪せ色デニムがカジュアル感を後押しする。
こんな音楽が好き!
PUNPEE
ヒップホップ好きのニッセンさん。PUNPEEは、曲はもちろんDJプレイも魅力的だという。
右:高山 諒さん
三軒茶屋のルームで購入したスカジャンは薄手のものを選択。裾を切りっぱなしにしたサーマルニットをサラリと合わせ、春らしい装いに仕上げた。
こんな音楽が好き!
角松敏生、山下達郎
シティポップ好きでフィッシュマンズもよく聴く。踊ってばかりの国などインディロックもお気に入り。
左:三浦 希さん
トップスのスウェットとパンツはフィフス ジェネラル ストアで購入。シンプルなコーデをカンゴールのベレー帽で品よく仕上げた。
こんな音楽が好き!
舐達麻
「最近はもっぱらヒップホップですね」と言うように、ゆるふわギャングのリュウゴイシダも聴くのだとか。
写真/瀬田秀行、薮内 努(TAKIBI)