己のルールがあってこそ貫けるものがある。強い信念を胸に挑戦を続ける9人に、5つの大切にしている自分ルールを聞いてみた。3回目の今回は、よりバラエティーに富んだ人選にしてみた。彼らの生き方を参考にして、あなたの人生を見つめ直す機会に!
WannaEat・牧本天増 の場合
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中国出身で高校から日本へ移住。中国人留学生向け進学塾の立ち上げやタピオカ屋を経営したのち、ワナイート(WannaEat・旧バーチャルレストラン)を設立。2022年にUSEN&U-NEXTグループに参画した。 |
「何かを成し遂げた瞬間に得られるドーパミンが最高」と語る牧本さん。彼は学生時代に事業を立ち上げ、世の中にインパクトを与え続けている。ビジネスで成功し、持続させるためには行動力やスピード感はもちろんのこと、人との関わり方も重要。「ルール④は、相手への期待値との落差で一喜一憂しないため。相手の現状を理解し、合理的な期待をするように」
Tenzo Makimoto’s 5 rules
1. 成功者になるよりも成長者になる。
成功は成長の先にある。
2. 圧倒的に行動する。
行動することで見える本質がある。
3. ポジティブな伝え方を大事にする。
何事もポジティブな側面を見ることで、まわりの人も「一緒に仕事したい」と思ってくれる。
4. 人への期待値を調整する。
相手に期待しないのではなく、期待値を上げるタイミングをコントロールする。
5. スピード感を大事にする。
何かを達成するには、どれだけ早く取りかかれるかがとても大事。
彼にとってのNext Challengeは?
時価総額で10兆円のビジネスを作る。そのための知識を実践ベースで勉強中。


プロデューサー・川原卓巳 の場合
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シリコンバレーとハリウッドを拠点に活動。世界展開を得意とするプロデューサー。妻は〝こんまり〟こと近藤麻理恵。2023年に「プロデュースの学校」を設立し、次世代を担うプロデューサーの育成を行っている。 |
川原さんが今年発売した著書『人生は、捨て。自由に生きるための47の秘訣』(徳間書店)のタイトルにもあるように、〝徹底的な手放し〟が川原さん流の仕事術。「それがプロデュースの成功を左右するといっても過言ではありません」。そして「何より家族との時間が、人生の軸」と語る。「ハグをして、家族に愛を伝えることが自分自身の原動力。これがあることで『今日も頑張ろう』と思えるんですよね」
Takumi Kawahara’s 5 rules
1. 朝起きたら窓を開け、白湯を飲む。
朝一番の行動こそが、その日の姿勢を決める。
2. 子どもたちにハグをする。
毎朝、「いってらっしゃい」のハグをすることで愛を感じる。
3. 〝捨てる予定〟を先に決める。
「何をするか」ではなく、「何をしないか」を決める。余白こそ、いいプロジェクトを生む土壌となる。
4. 肌触りのいい服しか着ない。
感覚を研ぎ澄ませる肌触りのいい服は、仕事の質を高める。
5. 机を片付けてから仕事を始める。
デスク上に置くのは必要最低限のものだけ。
彼にとってのNext Challengeは?
世界で活躍する日本発のプロデューサー集団をつくること。目標の人数は300人!

バランスド(代表取締役)・マイク アイドリン の場合
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2019 年にウェルネスブランド、ワララ(WALALA)とピロー( Pillow )を始動。また、2024 年に動画対応ポッドキャストスタジオを開設。ポッドキャストとショート動画を組み合わせたソリューションを提供している。 |
昨今の起業家はメンタルヘルスに対する意識が高い人が多い。なかでもウェルネスブランドを扱っているマイクさんは特に精通している。「限られた時間を最大限に生かすには、まず健康でいることが不可欠。部屋にヨガマットを敷きっぱなしにしていて、いつでもストレッチや筋トレができるようにしています。また、『疲れているときは将来のことや重要な判断を考えない』というのもルールのひとつですね」
Mike Eidlin’s 5 rules
1. 何よりも自分の健康を優先。
健康は失って初めて気づく資産なので、予防が最良の解決策。
2. 「自分だからこそ」できることを選ぶ。
自分がその領域で唯一の価値を提供できるかを必ず自問している。
3. 先に与える人であること。
見返りを期待せずに〝先に与える〟という姿勢。
4. 小さな積み重ねを大事にする。
どんな分野でも毎日少しずつ改善を重ねること。
5. 人生は目的よりプロセス。
成功にたどり着くまでの苦労と努力を楽しめるマインドセットと習慣がとにかく大事。
彼にとってのNext Challengeは?
最近結婚したため、「家族を築くため」に生き、すべてを向上させていくこと。

edit & text : Sonomi Takeo