挑戦者たちが実践している5つのMyルール。Part1

己のルールがあってこそ貫けるものがある。強い信念を胸に挑戦を続ける9人に、5つの大切にしている自分ルールを聞いてみた。第1回目は、パリ五輪に出場したブレイクダンサー・Shigekixさんを筆頭に、モデル・大石 学さん、ダンサー・RIHITOさん、という3名が登場。彼らの生き方を参考にして、あなたの人生を見つめ直す機会にしてみては!?

 

ブレイクダンサー・Shigekix の場合

7歳でブレイキンを始める。2020年「Red Bull BC OneWorld Final」にて世界最年少で優勝。国際大会で50回以上の優勝経験を誇り、名実ともに日本を代表するブレイクダンサー。2023年アジア競技会にて金メダルを獲得し、2024年のパリオリンピックに出場。開会式、閉会式ともに旗手を務めた。

ブレイクダンサーとして幼少期から世界を舞台に戦ってきたShigekixさん。数々の賞を獲得してもなお、上を目指し続けている。5つのルールは、夢や目標を達成するために必要なメソッド。「僕にとって挑戦するということは、経験値であり学びであり、何より生きがい。そして挑戦を決意した瞬間からその道のりは、自分を輝かせてくれます。すべては自分らしく、最高のパフォーマンスをするため。息抜きしたい時は、ドライブや音楽を聴きながら自然のある場所に行くのが好き。そんなひとときが、自分をととのえてくれる時間になっていますね」

 

Shigekix’s 5 rules

1.イメージをする。
今すぐの実現が難しい夢や目標があっても、頭でイメージができていることで、自身の選択と行動につながり、現実味を帯びてくる。

2.夢や目標をまわりに話す。
自分の話す言葉を1番近くで聞いているのは自分。話すことで目標を再確認できるし、達成した時にみんなで喜ぶことができる。

3.整理整頓をする。
自分にとってのやる気スイッチ。

4. 「好き」を大切にする。
情熱を注ぐために必要なこと!

5.挑戦し続ける。
挑戦なくして成功はない。失敗も成功までのひとつのステップ。

 

彼にとってのNext Challengeは?
「Red Bull BC One World Final」 で最高のパフォーマンスを披露すること。そして人生2度目のタイトルを獲得したい!

 

ブレイキンを「好き」という感情こそ、1 番のパワーの源になっている

 

身のまわりを整理整頓することで心がととのう。「練習場所では服をたたんだりすることでONモードに

 

モデル・大石 学 の場合

20歳でモデルとしてキャリアをスタートさせ、東京を拠点に香港やシンガポールなどアジア各国に活動の場を広げる。37歳の時、1年3カ月をかけて48 カ国を巡る世界一周の旅へ。現在も日本の山や世界各地を歩き続けている。最近ではトレイルランニングに没頭中!

カメラを片手に世界各地を巡る旅を続け、40歳を過ぎてからトレイルランにも挑戦。その向上心は留まるところを知らない。「新しい挑戦は常にワクワクします。昨年の夏から始めたトレランは、体力だけでなく自分自身との向き合いが問われる挑戦だと思っている。急がず、焦らず、コツコツとトレーニングしていきたいですね。僕が大切にしているのは総じて、『心のゆとり』。仕事でも遊びでも、慌てず落ち着いて行動することを意識しています。この余裕があってこそ自分にも人にも丁寧に接することができるし、時間に余裕があれば読書や散策もできて、気づきも増える。靴をキレイにするのも、余裕がなければできないことですから」

 

Gaku Oishi’s 5 rule

1. 時間前行動をする。
常に時間に余裕を持っていたい。そのほうが心のゆとりができて新しい発見もしやすい。

2. 正直に生きる。
自分の発言や行動に自信を持っていたいから。

3. 次に使う人のことを考える。
「自分が次の人の立場だったら」という想像力を働かせる。公共の場だけでなく、家庭内でも同じ。

4. 山でゴミを拾う。
訪れた時よりもキレイにする気持ちで!

5. 靴をキレイにする。
キレイに磨いた靴を履いていると姿勢もよくなり堂々とした振る舞いができるし、気持ちがスッキリして前向きになる。

 

彼にとってのNext Challengeは?
人生初、100kmのトレイルラン大会に出ること。心もカラダも少しずつ準備を積み重ねて完走を目指す。

 

神奈川県の塔の岳山頂にて。「山の中では雑念も減り、心が落ち着く感覚がある」

 

世界一周をしている時の写真。「知らない土地に行ってみたいという旅の欲は尽きない。海外の山々も走ってみたい」

 

ダンサー・RIHITO の場合

「踊りを通して地球と共存していく」をモットーに、人々の心に響く作品を制作。パフォーマンス集団TRIQSTAR、オリエンタルラジオとダンサー4人からなるRADIO FISHにも所属している。国内外問わず、DJやプロデュースなど、多岐にわたり活動中だ。

ストリートダンスと日本の文化をミックスした踊りで、唯一無二の表現をしているRIHITOさんは、ダンサーという枠を超え、DJやイベントオーガナイズなど、さまざまなジャンルで活躍中だ。Myルールでもわかるとおり、精神の軸をととのえることで、人生を豊かな方向へと導くことを大切にしているという。「ほかにも朝の参拝からの瞑想をしたり、デジタルから離れる時間をとったりと、日々マインドのととのえを大事にしている。そして、八百万の神々に感謝し、今を全身全霊で楽しむ。そういったことで自分の意志がブレることなく、充実した人生につながると思っています」

 

RIHITO’s 5 rules

1.来るもの選び、去るもの追わず。
来るものをまったく拒まないでいると、とんでもないものも来るので、ちゃんと選ぶ!

2.できると思えば、なんでもできる。
人生は自由意志。反対にできないと思ったらできない。

3.心・躰・魂が喜ぶ食事や時間、空間に身を置く。
三位一体の精神!

4.色即是色・空即是色。
大切にしている仏教の言葉。

5.感謝を忘れず、業に励む。
「今日だけは、怒るな、心配するな、感謝して業を励め、人に親切に、朝夕合掌して心に念じ、口に唱えよ」という、「臼井靈氣療法」の先生からいただいた言葉を受けて大切にしていること。

 

彼にとってのNext Challengeは?
海外に拠点を持ち、アーティストとして活動すること。今はそのためのリサーチと人脈作りに邁進中!

 

意表をつくパフォーマンスで人々を魅了するRIHITOさん。「本氣で踊ることでも、精神はととのいます。また、心とカラダはつながっているので、姿勢も常に気をつけています」

 

食事を共にいただく仲間たちとの交流も大切にしている

edit & text : Sonomi Takeo

Category記事カテゴリ

TOP