「自分の楽曲制作の際に影響を受けた曲」アーティスト・NEMNEの2023年をSpotifyまとめとともに振り返る。

オーディオストリーミングサービスSpotifyが、例年、年末に公開する「Spotifyまとめ」。

2023年によく聴いた曲を集めた自分だけのプレイリスト「My Top Songs 2023」では、この1年でどんな音楽を聴いたか、振り返ることができる。

Fine Onlineではアーティストや編集者、サーファー、モデルなど、各業界のキーパーソンにSpotifyまとめから今年1年を振り返ってもらった。

第13回目は、アーティストのNEMNEが登場。

ゴスペルやソウルをルーツに、精力的に楽曲のリリースやライブを行う彼女は、2023年、どんな音楽を聴き、どんな日々を過ごしていたのだろうか。

NEMNE
R&BやSOUL、ゴスペルといった自身のルーツであるブラックミュージックをベースとしたサウンドにアップリフティングな歌で表現し続けるアーティスト。2023年10月、3nd EP『COZY』をリリース。

トップアーティスト

Spotifyは自分の楽曲制作の参考として聴くことが多く、自分の作りたい楽曲のイメージと近い楽曲をプレイリストにして、プロデューサーに送ったり、逆にプロデューサーから送られてきた参考の楽曲を聴いたりしています。制作のときは自分の過去の楽曲も聴いたりするので、トップアーティストは自分が入ってしまいましたね(笑)。

ZINくんはプライベートでも仲の良いアーティストです。楽曲にもランクインした「相愛」という曲は、すごくかっこよくて、私もこういう曲作りたいと思い、今年リリースした「Move On」という楽曲で、同じプロデューサーさんに曲を作ってもらいました。

ZINくんが今年リリースしたアルバム『CURVE』もすごくかっこよくて、よく聴いていました。アーティストとしても、友人としてもとても尊敬している方ですね。

トップソング

コーナーアルバートは「Taion」という曲を作る際にレファレンスにしたアーティストですね。普段私はピアノから制作することが多いですが、ギターをメインにして作ろうと思い、よく聴いていました。

三浦春馬さんは「Night Diver」と言う曲の展開がすごくて、参考によく聴いていました。この時の自分のモードがハウスやダンスビートだったのもあり、LIBERTYのリファレンスとして色々と聴いていましたね。

今年は『Taion』と『COZY』とEPを2つリリースでき、NEMNEとしてははじめてのツアーも敢行できました。

本来はアルバムを出したいと思っていたのですが、夏ぐらいに歌詞がなかなか書けない時期があって、スランプに陥ってしまったんです。そんなときに、地元の長野に帰る機会があって、家族や自然に触れたことが、良いリフレッシュになったんですよね。初心を思い出したり、居心地の良いものを自分で選択していくことの大事さを実感したりして、このままの気持ちを出していこうとした結果『COZY』というEPや楽曲にも繋がりました。

先日ファイナルを迎えたツアーでは、初日からたくさんのお客さんに来ていただいて、しかも石川県や北海道から来る方もいて。温かいお客さんに迎えていただき、本当に楽しい時間を過ごすことができました。

来年は新しい楽曲にもたくさん出会いたいですが、私のルーツになっているゴスペルやソウル、R&Bをもう一回ちゃんと深掘りして、自分の楽曲に繋げていけたらいいなと思っています。


写真/飯山福子 文/高山 諒

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