積めるオールラウンダーなら、休日がもっとアクティブに!

悪路走破性が高いクルマとして、アクティブ派に愛されているデリカD:5。遊び道具満載でも力強いディーゼルエンジンは、ダートでも余裕。MTBを積んで繰り出す際も頼り甲斐十分だ。

三菱自動車/デリカ ディーファイブ(MITSUBISHI DELICA D:5)

インサレーションジャケット4万9500円/グラミチ バイ エフシーイー(インス 0120・900・736)、ハーフジップスウェットシャツ1万9800円/キャラバン(ユナイト ナイン 03・5464・9976)、フリースパンツ1万2100円/コロンビア(コロンビアスポーツウェアジャパン 0120・193・803)、シューズ1万7050円/キーン(キーン・ジャパン 03・6804・2715)、自転車7万5900円/キャノンデール(キャノンデール・ジャパン 06・6330・1801)、その他スタイリスト私物

悪路でも舗装路でも快適な技あり4駆が頼もしい!

マウンテンバイク(以下、MTB) の本領が発揮されるのは、やはり野山を縦横無尽に走り回るとき。ただ、いざ手に入れてはみたものの、そのポテンシャルを楽しみ尽くせないジレンマに陥ることもある。まず、ハイカーに迷惑をかけないように走るマナー。これは自然というフィールドを共有する者として絶対守るべきことだ。一方で、本格的なコースはアクセスに時間がかかる遠方が多いので、行くことが億劫になりがち。

でも、実はそんなジレンマを解消してくれるMTB専用コースが、まさかの都内にある。それが稲城市にあるスマイルバイクパークだ。最寄りのインターチェンジから10km未満の距離なので、週末にサ クッと乗りに行くことが可能。敷地内には森林の中を走るクロスカントリーコースやバンクを楽しむスラロームコースに加え、初心者でも楽しめるパンプトラックエリアやスキルアップエリアなども常設しており、いずれも自然の地形を残しながら整備されているため、走り甲斐は十分。コースによってはカーブやバンクの凸凹を楽しめるよう調整されており、走りに自信のあるライダーなら、急カーブ+下りを基調としたコースでテクニックを磨くこともできる。この近さでこれだけ多彩なコースを走れるのだから、1度訪れればリピーターになってしまいそうだ。

そんな週末のコース通いも、愛車がデリカ‌D:5だったら快適この上ないものになる。背の高いボックスシルエットの車体は居住性が高く、積載力の面でも非常に優秀。3列目のシートを跳ね上げ、2列目を前にスライドすると最大で161cmの奥行きが生まれ、それだけでMTBを余裕で積むことができる。それでいて三菱自動車がダイナミックシールドと呼ぶフロントデザインが特徴的な外観は、 ミニバンのイメージを覆す精悍さ。しかも足まわりのよさも秀逸で、走行シーンに合わせて2駆と4駆 を使い分けることができるのだ。2駆は低燃費かつ街中の舗装路で軽快な走りを楽しめる一方、4駆 は三菱自動車独自のAWC思想に基づいた電子制御4WDを搭載。ドライバーのハンドル操作に対し、 エンジントルク、ヨーレートセンサーからの情報を集約し、未舗装のダートや雪道でも優れた走行安 定性を発揮する。路面状況を問わず緻密でレスポンスの高い走りを楽しめるそのオールラウンダーな性能は、週末のコース通いはもちろん、さらに奥深くの山に遠出するときも頼もしい限りだ。

ボアジャケット4万6200円/レミ レリーフ、半袖ダウンジャケット3万6300円/キャル オー ライン×ナンガ、ロングスリーブTシャツ7920円、ニットキャップ6600円/ともにキャル オー ライン(すべてユナイト ナイン 03・5464・9976)、パンツ1万890円/マウンテンハードウェア(コロンビアスポーツウェアジャパン 0120・193・803)、スニーカー2万3980円/リプロダクション オブ ファウンド(アイ ファウンド 03・6434・7418)
 

2007年にデビューを果たした、三菱デリカシリーズにおける5世代がこれ。衝突被害軽減ブレーキに加え、レーダークルーズコントロールや車線逸脱警報システム、オートマチックハイビームといった先進の安全装備を標準装着。最上級グレードのPには、電動で位置調節ができる運転席パワーシート、運転席と助手席のシートヒーターも備わっている。447万5900円〜(三菱自動車お客様相談センター  0120・324・860)

スタビリティコントロールと選べる走行モードが何かと心強い!

悪路での走破性の高さに定評のあるデリカ D:5だが、オンロード性能の優秀さも見逃せない。改良を加え、ワイドレンジの8段オートマチックを採用した直列4気筒ディーゼルターボエンジンは、走り出しの低回転域でもレスポンスよく加速し、車体重量が2トン近いことを感じさせない軽やかさで走り出せる。

また、高速道路では合流や追い越しのシーンで伸びやかな加速力を発揮し、直進安定性の高さも相まって、安心感のあるドライブを楽しませてくれるはずだ。さらに特筆すべきポイントといえるのが、走行シーンに合わせて3つのモードを選択できること。前ページで2駆と4駆を使い分けられることを紹介したが、実は4WDには2つの異なるモードがあり、これらを合わせて3つとなるのだ。

まず、路面状況や走行条件に応じて前後輪への駆動力を最適配分するのが、4WDオートというモード。これに設定すれば、横風が強い高速道路やぬれている路面、あるいは滑りやすい道やアイスバーンにおいても、優れた走行安定性を発揮してくれる。そして、後輪へ駆動力を高めに配分し、強力な直進性や走破性を揮するのが、4WDロックというモードだ。高いトラクション性能が得られるため、雪をかき分けて走るような道、あるいはラフロードのようなスタックしやすい荒れた道でも頼りになる。加えて、街なかでの普段使いでは 2WDが役立つ。前輪のみで走行するため、信号が多い道を低速で走る際なども低燃費かつ軽快な走りを楽しめるはずだ。

ちなみにミニバンながらラフロードに強い理由は、悪路における走破性にこだわり抜いて設計されたボディ形状にもある。アプローチアングルは、悪路で障害物を乗り越えて通過できる角度( 21.0度)に設定。そのうえで、乗り越えた障害物が車体の腹下に接触せず越えられるランプブレークオーバーアングルの角度(16.5度)を確保している。さらに後輪より後方のボディやリヤバンパーが障害物に接触しないよう、ディパーチャーアングルの角度(23.0度)も調整されているのだ。

加えて、冷え込むこれからの季節に嬉しい装備も見逃せない。このグレードはオプションのステアリングヒーターを標準装備。冷たい外気にさらされて、凍えた手のまますぐに運転しなくてはならないときも、ステアリングを握ればすぐに温められる。また、寒い日の朝は車内も冷え切ってしまうが、運転席と助手席のシートヒーターをオンにすれば安心。即座にシートクッションとシートバックが温まるので、早朝の運転だって苦にならない。

また、乗車人数や荷物の積載量に応じて制動力を安全にコントロールするアクティブスタビリティコントロールも心強い。電子制御によって適切な制動力を確保してくれるうえ、滑りやすい路面での急ブレーキなどで起きやすいタイヤロックによる横滑りも防ぎ、安定した車体姿勢の確保をアシストする機能も搭載している。仲間や遊び道具をたくさん載せて自然の中に繰り出すことの多いアクティブ派は、こんなクルマを相棒にしたいのでは!?

ダイヤルひとつで2駆にも4駆にも!


3つある走行モードの切り替えは、ダイヤル式セレクターで簡単に行える。セレクターはシフトレバー横に設置されているので、走行中でも操作しやすい

電動サイドステップ付きがなんだかんだで乗り降りラクでいい!


‌あるとないとで快適さに差がつくのが電動サイドステップ。ドアの開閉と連動して作動するので、ステップと車内のフロアの段差を低減してくれる。助手席側から乗り降りする際や荷物の積み下ろしをしたりする際の快適さが段違い。暗所ではLEDライトが足元を照らしてくれる


CAR SPEC

パワーユニット:モンレール式DI-D クリーンディーゼル(インタークーラーターボチャージャー付き)
総排気量:2267cc
駆動方式:4WD
トランスミッション:8速スポーツモード AT
乗車定員:8人
車両寸法:全長4800×全幅1795×全高1875mm
最小回転半径:5.6m
燃料・燃費:軽油・12.6km/L ※WLTCモード


写真/瀬田秀行  スタイリング/井上裕介  文/遠藤 匠

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