大人気のストレンジャー・シングス。ファンを多く抱えるこのシリーズ作品には、過去の名作映画をオマージュしたようなシーンや演出がいっぱい出てくるって知っていた? それは名作に対するリスペクトがあるからこそ。ここでは80年代の映画に特化して注目してみたよ。
どちらの作品も少年たちが
目に見えない恐怖と対峙。
1986年
『スタンド・バイ・ミー』
ストレンジャー・シングスの舞台は、アメリカの小さな田舎町。少年たちが恐怖と戦い成長する冒険譚だ。こう聞くと、映画『スタンド・バイ・ミー』を思い出さずにはいられない。シーズン1にて森でウィルを捜索するシーンは、エルに出会うことで『スタンド・バイ・ミー』と同じメインの登場人物が4人になるのが狙いかも!? また線路上を歩く名場面なんて、シーズン2を中心にたびたび登場するなど、わかりやす~くオマージュされている。

みんなでハロウィン仮装。
ちょうど公開年が舞台!
1984 年
『ゴースト・バスターズ』
少年たちは『ゴースト・バスターズ』の4人の博士たちに仮装するが、ストレンジャー・シングス シーズン2の時代設定は、1984年の秋だ。そんな映画『ゴースト・バスターズ』が全米で公開されたのは1984年6月。ちょうど封切りから5カ月のタイミングを表現している。誰の仮装をするかでマイクたちがちょっとだけ揉めるのも萌える!? なお、マイクを演じるフィン・ウルフハードは、のちに『ゴーストバスターズ/アウターライフ』に出演することになる。

どちらも得体の知れない
クリーチャー!
1984 年
『グレムリン』
シーズン2にてダスティンが謎の生物をこっそりと飼育する姿は、映画『グレムリン』のギズモを世話するビリーの姿に通じている!? その正体、実は幼体のデモゴルゴン。可愛らしい(?)見た目から、わかりやすくグロテスクで危害を加える怪物に変身することに加え、そのビジュアルイメージもまるでグレムリンのようだ。そういえば、この映画も田舎町でのストーリーだった気が……。

笑いも恐怖も涙もある
懐かしのごちゃまぜ物語!
1985年
『グーニーズ』
少年たちの仲のよさやドタバタぶりは、映画『グーニーズ』を彷彿とさせる。ストレンジャー・シングスでは、ダスティンがダート(=謎の生物)に大好物のヌガーをあげるのだが、これが『グーニーズ』でチャンクがスロースにチョコバーをあげるのと瓜ふたつ。またシーズン1で、ダスティンが意地悪なクラスメイトにナイフを突き付けられる瞬間もまた、グーニーズのひとりが不良に拉致される場面とそっくりなのだ!

大迫力の瞬間を、
表情まで完璧にトレース!?
1980年
『シャイニング』
小説家志望の男が、斧で壁を破りひと言「ヒアイズ、ジョニー!」。
映画『シャイニング』で最も有名な場面は、「声が壁の中から聞こえた」と言いながらウィルの母・ジョイスが斧で壁を壊す、ストレンジャー・シングスのシーンと酷似している。ジョイス役を演じたウィノナ・ライダーのどこか狂気に満ちた顔は、『シャイニング』で主役を演じているジャック・ニコルソンの顔に負けていないかも!?
