タワーヴァイナルの東京と大阪での新たな挑戦!

80〜90年代を中心に若者のカルチャーを築いてきたタワーレコード 渋谷店。2021年、その6階に誕生したのがアナログ専門店「タワーヴァイナル」だ。レコード人気の再燃やインバウンド需要など、連日盛況な要因について伺ってみた。

 

 

 

 

今回お話を聞いたのはこの人

タワーレコード 渋谷店 店長
青木太一さん

 

 

世界中に知られている
ネームバリューが武器!

大規模な再開発により様変わりする渋谷の中にあっても、変わらず同じ場所に立ち続けるのがタワーレコード 渋谷店だ。サブスク全盛の昨今だが、同店には若者から観光客まで多くの人であふれている。「実は最近の売り上げは過去1番いい。さまざまな音楽ストアがなくなっていくなか、これだけの規模で展開しているのは世界的にも稀だと思う」。渋谷という日本を代表するエリアのシンボルともいえる同店は、誰もが入りやすく、それゆえインバウンドの影響も大きく受ける。しかしそれだけではない。今年2月にはタワーヴァイナル 渋谷店の売り場面積をフロアの半分からフロア全体に拡大。「音楽だけでなくさまざまなカルチャーの中心地である渋谷に店を構える以上、ここに来れば楽しいことが必ずあると思ってもらえるのが大事ですからね」

 

広々とした店内に新品と中古を陳列。広さを活かしてレコードの特徴である大きなジ ャケットを見せるように並べることで、いるだけで楽しめる空間を作り上げている

 

音だけじゃなく
パッケージが魅力的!

ワクワクする店作りの要素はレコードに留まらない。カセットやバンドT、ポスターなど、音楽を中心としたカルチャーを幅広く提案しているのだ。「レコードは中古も多い。タワレコで中古を扱うのは初めてのことでしたが、それによりラインナップの幅が広がったんですよ。ズラリとジャケットが並んでいる姿を見れば、誰でも気分がアガるはず。配信が定着した今だからこそパッケージの魅力が再認識され、それがレコード人気の要因のひとつになっている」

洋楽だけでなく、シティポップ、J-POP、さらにはアニメまで裾野を広げる現在のレコード市場。かつてのミリオンセールス連発とはいかないが、その半面多様化によって音楽市場自体は拡大しているのだ。「ブームを経て定着、それどころかまだまだ右肩上がりが予想されるレコード市場。それだけにここから先、タワレコらしさが求められている。音楽を軸にしつつ、カルチャー全般で捉えていくことが重要ですね。タワレコに来ること自体が、もはやエンターテインメントとなるような提案をしていきたいと思っていますよ。それが渋谷に店を構え続ける意義だと思う」

ちなみに、ガラス張りになっているタワーレコードの1階では音楽に興味がない人でもひかれるような提案を行っているとか。「タワレコのお家芸である店頭ポップもまさにそれ。『何かありそう。とりあえず入ってみよう』と思ってもらえる敷居の低さが大切なんですよ」

 

 

 

ついに関西圏まで
進出し始めた。

今年の3月にオープンした大阪にある梅田店。関西初出店となる同店は約3万点のレコードと共に関連するグッズも販売している。「マニアックな方が多い関西市場を意識した濃いラインナップがこの店の特徴」とのこと

 

 

 

次は洋楽アーティストが
注目を集めそう!?

昨今のレコード人気を牽引しているJ-POPに続き、これからテイラー・スウィフトといった海外のビッグネームアーティストへの注目が高まるとタワレコは予想しているそうだ

 

 

【SHOP INFO】

渋谷店
住:東京都渋谷区神南1-22-14 6F
Insta:@towervinyl_shibuya

 

梅田店
住:大阪府大阪市北区茶屋町10-12 NU 茶屋町 3F

Insta:@towervinyl_umeda

 


photo : Hideyuki Seta text : Masafumi Yasuoka

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