メルセデス・ベンツの人気車種、Gクラス(愛称:ゲレンデ)。この名車の歴史に、EV化という新たな1ページが加わった。
電気自動車では初めて
4輪独立式モーターを搭載!
10月23日(水)メルセデス・ベンツ日本はGクラス初の電気自動車、G 580 with EQ Technology Edition1の日本仕様を発表。 外装は今までのGクラスらしいスタイルをキープしつつ、ボンネットフードやリアホイールアーチに加えられたエアカーテンなど、随所にEV専用のディテールを持ち合わせている。
と同時に、インテリアについてもGクラスの伝統を継承。
ただしデフロックのスイッチ周辺部分は、このクルマ専用に再設計され、G-TURNやG-STEERINGなどの起動スイッチをレイアウトするなど大きな変化を加えているのがこの1台だ。
シートアレンジや
荷室容量も文句なし!
荷室容量は620~1990リットルを確保。開口の大きなテールゲートは、積み下ろし時がとにかくしやすいはず。またリヤシートには60:40の分割可倒式を採用し、用途に合わせて自在にシートアレンジが可能な点も嬉しい限りだ。
オフロード限定で仕様可能な
最新機能が使い勝手抜群!
新型GクラスはEVながらも高いオフロード性能を有する。4輪独立式モーターと大容量バッテリーを搭載するため強化された伝統のラダーフレームも見逃してはいけないが、それ以上に魅力的なのがG-TURNとG-STEERINGという機能だ。
新型に搭載されたG-TURNは、未舗装路などのオフロードでその場での旋回が可能になる機能。左右の車輪を逆回転させることで、いずれかの方向に動かなくても方向転換出来る(※最大2回転まで)。これを使えば、たとえば障害物に道を阻まれ先に進めなくなった場合でも、そのピンチを切り抜けることができるはず。
また、もうひとつのG-STEERINGは、未舗装の道を走行している際、大幅に回転半径を縮小することが可能に。4輪それぞれのモーターが持つ駆動トルクを個別に制御することで、後輪軸を中心に旋回。これにより、タイトなコーナーでもステアリングを切り返すことなく曲がれるのだ。
これらの機能はどちらも公道での使用は認められていない。ただ、あることでオフロードシーンで必ず役に立ってくれるはず。EV=都会的なイメージを持ちがちだが、新型として発表されたEVのGクラスは、アウトドアに対しても絶対的な強さを見せる1台となっている。
Mercedes Benz
[G 580 with EQ Technology Edition1]
価格:2635万円